高校生から大学生への入門書?
★★★☆☆
本書のはじめに大学で専攻する前の学生を対象にしたとある。
各テーマについて見開き2ページで簡易な文章で説明されている。
たまに2,3の図や基本的な参考文献も示されている。
興味のあるところだけ読めばいい構成。
いっきに全部読まずとも、置いといてまたいつか読み返すのに良い。
文化人類学そのものの特徴なのかもしれないが、
自分たちの日常の話と学問的な話との接点がやさしくスムーズにつなげられている。
そういった意味でなぜ文化人類学を学ぶのかという点を考えるのにも使える。
なのである程度かじった上で読むのも研究の再確認のためにいいかも。
気にかかるのは挙げられている事例についてある程度知っていないとイメージがわきにくいかも。
普通の高校生はそんなに知らないと思う。
その点は参考文献からまた参考文献をつなぎ読んで深めていく必要あり。
そのためのほんとに入り口のための本。