…難しすぎる(汗)
★★★☆☆
芸術のかほり高過ぎて、何を云わんとするのか、さっぱり解らない (二度三度観ればわかるのか?)…ただなんとなくわかったのは、まぁ人種差別的なものぐらいかな。 昔、性描写が話題になっていたな〜と思いだしたが、いまはもっとスゴイのも珍しくないし。 ただ、ロリコンの人の食い付きどころは満載じゃないでしょうか?ちょっと前に話題だった「アヒル口」とか(笑) 躰よりも何よりも、あの口許にやられる人、多いんじゃないかと。 それに15歳といえども、やっぱ女…大人を手玉にとるし、男ってバカなのにずるいな、と。主人公の兄弟もなんかヒネてるようで子供くさいし…結局「男はバカで女はしたたかで」ってことなんでしょうか?とにかく難しいの一言に尽きます。
ショパンの旋律が忘れられない
★★★★★
大胆な性描写があり、当時ものすごく話題になった。
当時映画館にも2度足を運んだが、性描写のシーンよりも、車の窓越しのキスシーンの美しさと、ラストシーンのはかなさ、哀しさ、ピアノの旋律とともに涙を流すヒロインの姿にぐっときた。
ジェーン・マーチは、賛否両論あると思うが、この時期の少女の持つ危うい刹那的な美と残酷さを持ち合わせていて、この映画ではよかった。
最初からお金目当ての肉体関係で、「愛」なんてなかったと思っていたし、思いたかった、(傷つきたくなかったから)ヒロインは、エンディングで「愛」の意味を初めて知る。流す涙がそれを物語っている。
大女優ジャンヌ・モローが原作者、老後のマルグリット・デュラスの回想という形で、ナレーションしている。その最後のナレーションが素晴らしい。
船の中を流れるショパンの調べ・・・その部分だけでも深く感動する。
恍惚とはこのコト
★★★★★
ヤラれました…
華奢なジェーン・マーチの身体が、表情が、こんなにも艶っぽいなんて…
エロいけどイヤらしくない、濃厚な絡みさえも芸術品のように映りました。
相手役のレオン・カーフェイも圧巻。引き締まったセクシーなお尻と、切なくなるような哀愁漂う表情を見せてくれます。
恋愛映画は多々あれど、いつまでも語り継がれる名作ではないでしょうか。
儚くも激しく、そして哀しい、彼らの刹那的な恋が心に沁みる映画です
★★★★★
数年経って、改めてこの映画を評価してみようと思います。
インドシナの雄大な自然、エンディング映像に映し出される、
美しいメコン川の夕陽。
やはり、割とよくできている方の映画では
ないでしょうか? デュラス自身は不満だったようですが。
気になる程の脚色もないですし、
むしろ付け加えられたエピソードが、一層物語を引き立てている
感じがします。
中でも私が好きなのは、海岸沿いにある、海水に浸かった流木を、
散歩中の二人が眺めていて、その内に少女が、
いつか作家になって母の話を書きたいと、青年に向かってというより、
ほとんど独り言のように語り始める、(たぶん、実質的なデュラスの処女作
「太平洋の防波堤」だと思われますが。
また、映画版の「愛人ラマン」は「北の愛人」の方が、
台詞等、かなり内容的に近い事も後で知りました。)
そしてそれを、ただ黙って静かに聞いている青年、
その後、彼は自分の背広を、そっと少女に着せ掛けてやる。
かなり好きなシーンの一つです。
そして、何といっても特筆すべきは、レオン・カーフェイの魅力、存在感でしょう。
確かにジェーン・マーチも魅力的なのですが、
私はレオン・カーフェイの方が、より印象的だったので。
彼の演じる、端正でセクシーで繊細な中国人華僑の青年に、
魅せられました。
ただ、ラスト近くの青年の結婚式は、
余計だったような気がします。
オリエンタルという事で、どうしても監督が付け加えたかったのでしょうか?
この場面を付け加える事により、これで2人の別れが決定的になったという事を、
このシーンで暗示したかったのかもしれませんが。
これも印象的だった、映画を彩どる音楽の方ですが、
ガブリエル・ヤーレの、東洋的で静かで叙情的なテーマ曲「愛人/ラマン」も素晴らしい。
激しい性愛の関係を持ちながらも、
静かで秘めやかな少女と青年の関係を表わしているようで。
本当にエンディングに流れるこの曲が、
背景映像のメコン川の夕陽と相俟って、素晴らしい相乗効果を引き出しています。
やはり、公開当時、性愛シーンばかり強調するような、
煽情的な宣伝はどうだったのかな?と感じました。
やはり、それだけには留まらない、深みのある物語です。
単純な、甘いだけの砂糖菓子のようなハッピーエンドの映画が好きではない方に、
おすすめです。何かしら、心に残るものがある映画だと思います。
それから、以前から小説の方でも気になっている事として、
「愛人ラマン」という、日本語のタイトルの訳が気に入りません。
フランス語での「ラマン」は、日本の「愛人」という意味ではないようなので。
日本語版の小説のタイトルも「愛しい人」とでも、訳したら良かったのにという気も
しますが、やはり日本語の都合上、こういう表現の訳になってしまうのでしょうね。
秀逸
★★★★★
なぜだか、好きな映画。 素晴らしい映像達。 馬車・車… あの薄暗い部屋。 あの問題有な家族達。 ダンス 少女から女になっていく主人公 最後の涙… 映画を見てから小説も色々と読みました。良いです! 独特な雰囲気を楽しみながら、切ない気持になる、エロチックなだけではない良い映画です!