世界の危機というか作品の危機
★☆☆☆☆
さらわれたイヴを助けるためにトレインとスヴェンが奔走する、これを前提にストーリーが組まれています。そのため他の展開が木に竹を接いだようなものになっています。クロノスに造反者が出ますが、彼らの意図や星の使徒との繋がりが不明瞭です。抽象的な言動が視聴者を煙に巻いているような気がします。またエデン計画もいろいろな作品から持ち合わせたような設定で、その結果この作品の世界観を壊しています。こうした新たな敵や世界を巻き込む陰謀を出してくる目的は何か。それはお祭を描きたいからです。こういう展開を持ってくることによって、今までの敵味方が団結して彼らが総動員して戦うことができるからです。この手法自体を否定するつもりはありませんが、それがうまく昇華されていなければただの駄作になるだけです。