好きです!
★★★★★
新堂冬樹の作品の中でも、かなり好きな作品です。
グロい表現が多いので人によっては苦手な方もいると思いますが、
反吐がでるような主人公の思考や、行動には圧巻です。
まさに「吐きたいほど愛してる」
唯一、三作目だけは救われた気がしました。
人間の自己愛や自己陶酔、自己中心的な思考が盛りだくさんですが、
気持ち悪いと思いながらも、どこか人ごとではないような、身近さを感じます。
この作品、好きです!
とてつもなく後味が悪い
★★★★☆
帯にある何から何まで「迷惑な妄想逆ギレ男」が、夫の浮気を知って「壊れた妻」が、耳の聞こえない「可憐な美少女」が、虐待を受ける「寝たきり老人」が、とてつもなく後味の悪い4つのストーリーを展開します。
読み始めると胃液が逆流し、こめかみが痛くなり、落ち着かなくなります。人によっては食欲がなくなるかもしれません。
それでいて、いやそれなのに文章から目を離すことができません。怖いもの見たさというよりは、怖いものに直面してしまって動けなくなってしまったように、気がつくと頁をめくってしまっています。
爽快感はありません。恐怖というのも違います。とにかく、誰か助けて欲しいと思ってしまう「嫌」で「魅力のある」小説です。
最大限に猟奇的な純愛
★★★★☆
「食事前には読まないで下さい」という内容の解説が付けられている。
なるほど、この猟奇的描写の連続を読んでいると、表題どうり、吐き気すら催す。
しかし、本書の猟奇性は、天ぷらで言えば、衣に過ぎない。
きわめていびつな形ではあるが、これらも一種の純愛と呼んでも良い。
特に「まゆかの恋慕」は、猟奇的ではあるが、しみじみとした、本物の純愛だ。
精神的に病んでいると感じさせられる作品であっても、共感または了解出来る部分も多い。
四篇の作品は、読了してみて、なるほどと感じさせられ、どれも印象に残る。
著者の手掛ける分野は、企業小説から純愛小説に移り、最近はクライムノベルも手掛ける。
本書は、純愛小説であり、同時に、クライムノベルでもある。
ただ、猟奇性の度が過ぎる点を減点し、星4っつとした。
全編とも面白かった
★★★★★
新堂氏の作品は「無間地獄」や「底なし沼」に代表されるような金融(裏金融)ネタの作品を読んでいただけに本作品(短編集)もその類かと思ったが、全く違っていた。
全編に共通するメインテーマは歪んだ愛が招く悲劇。
文章・内容は以前と比べとても進化した(洗練された)感があり4編とも一気に読み終えた。
特に良かったのは「まゆかの恋慕」。
この作品はグロい表現が含まれている中にも、一途な恋心が描かれており、涙を誘うものがあった。
本書は新堂氏の今後の可能性を強く感じた1冊となった。
新堂氏の作品を読んだことのない方にも自信を持ってお薦めできます。
本当にハマります!
★★★★★
この作品は電子書籍で初めて読んだのですが、衝撃のラストに全部ビックリしました(*_*)
特に『まゆかの恋慕』では久々に小説で号泣してしまいました…(:_;)
どの作品も、先が読めない展開なので、心臓バクバク状態で読んでました。私は短編小説だと感情移入しない内に終わってしまうので長編小説派ですが、初めて短編小説にハマりました〜♪
唯、かなり吐きたくなるグロテスクな内容です。特に虫が嫌いな方は厳しいかもしれないですよ〜f^_^;(私も虫大嫌いでしたが)
他の新堂先生の作品も読む予定です★