きよしこの夜
★★★★☆
スウィング・アウト・シスター、特にこのアルバムは冬になると何となく引っ張り出して、聴きたくなる一枚です(89年作)。
ジミー・ウェッブがストリングスアレンジを担当したこの作品は、2ndにして、彼らが作りたかった音楽がほぼ実践できたアルバムだそうで、独特のクリスマス前の華やいだ街のオシャレな雰囲気にぴったりのムード・ミュージックです。風景や雰囲気に寄り添う音楽というのが、ここではポイントで、ここまで個性を主張しすぎず中庸に徹した作品というのは、あまりない気がします。それだけ景色にマッチした音楽だからこそ、今度は単独でその音楽を聴いたときに、華やいだ街の夜のネオンが目に浮かんでくるような効果を生んでいます。また彼らは、このサウンドを量産するのではなく、その後マイペースになっていって、何度も焼き直しみたいなことをやってこなかったことも、なかなか清いことだと思われます。
ひと味違うよな、違わないような。
★★★★★
It's Better to Travelとカフェ・オレンジに続いて購入。
カフェ・オレンジより前のアルバムなんだろうけど、あまり違和感無くSwing Out Sisterの世界に入っていけた。
ゆったり聞けるけど、だらけない、良い感じ。
おしゃれ。明るいけど繊細。
★★★★★
デビュー作でいきなりBreakOutが大ヒットしたスイング・アウト・シスターの2作目。ドラマーが抜けて二人組みとなりましたが、むしろこのほうがしっくり来る感じです。前作に続いておしゃれなサウンド。キャッチーな明るさを持ちながら繊細なこだわり、心地良さも感じさせる丁寧な作りは、さすがイギリスと感じさせます。コリーン・ドリューリーの声もこの音楽性にピッタリ。2作目にして完全に自分たちの世界を確立しています。その後の息の長い活躍もうなずける良作です。
え?オールディーズ?
★★★★★
10年前に山ほど聞いていたアルバムを、不幸にして無くしてしまってたんで、改めて買いなおしました。
いや~、マジでいいです。「ウェイティング・ゲーム」が最高の一曲。それ以外も「クッ」と来ますね。個人的には、90年代のベスト10に入るアルバムです。(スウィングアウトシスターのアルバムの中ではあまり評判になってないですが、実はNo.1の完成度だと思います)
それにしても、送ってくれた会社の名前が「オールディーズ」だったのには愕然としました。え?まだ最近の・・・でもないか。でも、間違いなく今でも通用しますよ!!
そう、憧れのバート・バカラックになりたくて。
★★★★☆
とはいえ、ドリカムみたいにまんまパクリは無し。
AORでくくりたくはないが、この種の音楽の最高峰ともいえるバート・バカラックライクな1枚。
『映画的』といっても良いだろう。
のっけから往年のハリウッドを思わせる豪華絢爛なオケで幕開け、どこかヨーロッパの香り漂う
「オトナな曲」が最後まで流れるように並ぶ。
カフェ・ミュージックといえなくもないが、ミニマルな感じはなく豪華。
1枚通した印象は彼らのアルバムの中ではベストであろう。
休日、遅く起きた朝にいかがです?