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昔、革命的だったお父さんたちへ―「団塊世代」の登場と終焉 (平凡社新書)

価格: ¥777
カテゴリ: 新書
ブランド: 平凡社
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ポスト団塊世代から団塊世代を観察 ★★★★☆
団塊世代と彼らが駆け抜けた時代の検証を,ポスト団塊世代である著者らが行い,団塊世代の功罪を論じている.
周辺にも団塊世代は多く,本書で指摘されているその特性は理解できる.例えば,ポリシーがあるようでいて,実は社会のムードに流されやすい.日経など新聞を読んでそこに書かれていることを鵜呑みにしてしまいやすく,コンプライアンスだ内部統制だと言われれば,ムードに流され先頭を切って旗振り役になる.そのわかり易い生態は,本書でも詳しく書かれている昭和30年以降の社会の動きと深く繋がっている.
本書の主題は,団塊世代の生態についてであるが,学生運動史の資料としての価値も大きい.また,風俗文化の記述も幅広く感心させられた.
著者は団塊世代に引導を渡すのかと思ったが,最後に鼓舞するかのような記載が出てきた.その実,著者は団塊世代に憧憬を持っているに違いないとみた.そこが本書のベースであるかもしれない.
ホント? ★★☆☆☆
 著者らは「団塊の世代」=「全共闘運動を担った人物」ととらえているが、これはミソもクソも一緒にする雑な論に過ぎない。全共闘運動を担った人々は、同世代の中で常に少数派であった。そして彼らの多くは運動終焉後も「バブル経済」や「拝金主義」とは一線を画したところでそれなりの脈絡をたどれる人生を送っている。むしろ全共闘運動が批判した対象でもあった「ノンポリ層」(非政治的なポーズをとっていた人々=それはこの本の筆者たちの世代の主体でもあった)こそが「拝金主義」=「金儲けがすべて」になだれ込んでいくことになるのであった。
 この本の前半では大づかみに新左翼運動の歴史をおさらいしてみせている(それもこれでいいのか疑問だが)が、そういう巨視的な把握の努力と並行していくつかでも丁寧なケース・スタディをすべきであった。学生運動をテーマにした外国映画を紹介した程度でそれに代えているようではちょっと情けない。
 この本は、この種のテーマにアプローチするための基本的な目配りに欠け、全共闘運動をダシに自分たちの上の世代を茶化した「気分本位」の本になってしまった。その背景には、こういう茶化したくなるような「ねじれた気分」が著者らの世代にはあるということだろうが、そういう「ねじれた気分」を批判的に捉えることことこそが未来につながるのだと思う。気分本位ではなく、もう少し丁寧な作りにしてもらえれば議論のタタキ台にできただろうに残念である。
ずっと疑問に思っていたことが解決した ★★★★★
会社の上司だった人が団塊の世代だった。この本にあるように議論が好きで、学生時代のほほんと過ごしていた自分が恥ずかしかった。自分は自分のことしか考えず、世界や歴史のことまで考えてこなかったと思っていた。でも疑問に思っていた。学生運動を一生懸命していたあなたたちは、今、すっかり会社人間になっている。結局、社会をどうしたかったの? 自分の中でどう決着をつけたの? 今はただ自分の仕事をこなして、忙しすぎて、家族も放っておいて、世界のいろいろな問題も「これが現実だ」みたいに諦観して。この本でよくわかりました。ありがとうございます。
この小さな本で大変よく分かります ★★★★★
団塊の世代の大量退職時代に、この世代の人達を理解するに大変コンパクトにまとめられた良書だと思います。

ぎりぎり団塊の世代ではない我々は、この団塊の世代の「先輩」達の勇ましく、かっこいい姿に憧れて、
大学に入ったモノも少なくなかったのではないでしょうか。
しかし、気がつけば大学を中心にした社会の大混乱=お祭り、は終わりを迎えつつあり、騒ぎの中心の「先輩」達は、
いつの間にか、吉田拓郎の歌ではないが、長い髪を切るのにたいした抵抗もなく、まるで予定されている昆虫の変態
のように、みごとに転身して行かれた。
あっという間に学園の革命戦士達は、企業戦士に変貌し「モーレツ」の時代の申し子のように、我が国の発展に寄与
されてきたのではないだろうか。

遅れて宴会に到着したポスト団塊世代の私は、なんのことはないちょっとの残り物と一杯のビールにあずかっただけで、
後は頼むよとばかり取り残されてしまった気がしました。
そんな思いを、30年も引きずってきたような気がする50代前半から半ばの人は多いと思います。
いったいどうなってんだ、との思いのほとんどが、この小さな本でわかった気がします。

学園紛争といってもほとんどの今の若い人達は知らないでしょう。
その若い人たちの、ちょうど父親の世代の青春の顛末をこの本で知ってもらいたいと思います。
団塊の世代とその子供たち、ロストジェネレーション。
これからの日本の将来は、この人達の動向が、大きく左右することは事実でしょうから。
つまらない、読み飽きた内容 ★☆☆☆☆
 まあ〜、団塊と言えば、全共闘なのだろうが、単なる情報の寄せ集め。これから年金族になるのだから、経済バブルが再発するだろう分析くらいはしてほしい。なんとも平凡な本であった。題名に惑わされただけか?