オリジナルLP発売当時、学生であった僕は、バイト先の同じく音楽大好きの友達に薦められて、聴いたのが最初。僕は洋楽専門で、日本の女性シンガーなんて、と正直馬鹿にして聴かず嫌いでいましたが、このLP聴いて覆りました。むしろこの様な美しい雰囲気のアルバムは洋楽にもなかなかないと思います。それ以前の「HOT LIPS]、「セミヌード」も買いましたが、やはりこのアルバムです。あさ美さんのベスト盤よりも、ベストです！何百あるCDコレクションの中でも大切にしてる一枚。

彼女の作品はCD化された時に全ての作品を買い直したくらいに大好きなアーティストでした。大ヒットした前作の『Hot Lips』の次にリリースされたこのアルバムは、全曲を元パラシュートのキーボディストである井上鑑さんのアレンジでレコーディングされ、当時の有名なスタジオ・ミュージシャンの高度な演奏で、作品のクウォリティーをより向上させてくれています。『愛人』をテーマにしているため、切ない恋をテーマにした歌詞が多いのですが、歌詞もメロディーも最高のレベルに仕上がっています。全体を通してストーリー性もあって、個人的にはこのアルバムが一番好きです。シングル・カットされた『感度は良好/Mrs.アバンチュール』の他にもベストアルバムには収録されたことが無い『夕凪ぎ』、『TO ONE TWO ONE』など傑作が揃っています。井上鑑さんが大好きな方にも、お勧めできる作品です。今回、紙ジャケットにて再発売され、本当に嬉しい限りです☆