鬱蒼と
★★★★★
日本版も普通に出るようになり、とても嬉しい
emilie simon3作目のアルバム。
前作から一転してダークで頽廃的な空気の漂う一枚です。
ロリータ、ウィスパーボイスはもちろん健在。
ただ今回は力強い凄味のあるサウンドとなっているように感じます。
とにかく音の作り込みが凄くてどの曲も聴き応えあり。
ほとんどの曲の歌詞に植物が織り込まれ、アルバムのタイトルに納得。
一曲聴くごとに一歩、一歩と森の奥深くへと。
湿気が身を纏い、昏さに心地よく揺蕩います。
曲目は1,2,3,5,6,9,11,13,14,15 が仏語。4,7,8,10,12 が英語。
14,15 のボーナストラックは歌詞は載っていません。
パソコンで観られる「fleur de saison」(季節の花)の
プロモーションビデオとアルバムのインタビューも入っており
PVはとても綺麗で迫力あり。インタビューも舞台裏を垣間見ることができ、おもしろいです。
今作は明暗で言えば確実に「暗」。
鬱蒼、鬱塞な曲調で、好きな人間には堪りませんが
「明」が好きな方は好き嫌いが分かれるかも知れません。
自分は前者。個人的には今迄の作品の中で一番気に入っています。
曲調、曲の並び、ボリューム等、全てに於いて満足の一枚でした。
とは言え、「明」であろうと「暗」でろうと
今迄の彼女の作品が好きな方は聴いて損は無いと思います。
因みに日本版ジャケットの写真の違いは紙一枚表にあるだけ。
本体ジャケットは輸入版と変わらないです。
作品は良いけど日本語版の説明がひどい
★★★★★
かわいらしい声で相変わらずの植物大好きエミリー節はモチロン、
PVもとてもキレイでかわいらしくて、作品として非常に満足です。
ピアノの弦に薇仕掛けのオモチャを入れたり
彼女はもうポップスの域を超えてるなぁと関心。
(だれだったか現代音楽の作曲家がそんなことやってたような)
そんなことやっても不快に思わせない音楽がこのCDには入っています。
DVDが付いていれば良いなぁとか、もっとPCでみれるにしては
画質が荒いとも思いましたが、もう目をつぶります。
しかし、日本版のコメントがひどい。
ジャケットの写真を「萌え時代の確信犯的」とか
無理やり自分の趣味に繋げていて、読んでいて非常に不愉快だった。
もうビックリビックリ。