河出書房から出版される澁澤龍彦の本も、ここまでくると熱心な澁澤ファンのためのファンアイテムという感じがします。
　
　この本は澁澤龍彦が日本人作家について書いたエッセイ、解説を集めたもので、様々な作家について書かれていますが、その選択がいかにも澁澤らしく、そのどれにもまぎれもない澁澤の個性がはっきりと読み取れる、ファンであれば押さえておきたい本であります。
　
　評価は客観性の立場から☆四つにしましたが、澁澤龍彦作品ヘの愛があるのならば、もうひとつ☆をつけて評価するべきだと思います。

　もちろん澁澤龍彦 日本作家論集成 下 (河出文庫)も併せてお読みください。