インスペクションが中心に記述されています。ウォークスルー等については、違いが記載されている程度です。
手法そのものよりも、成果物や人の教育、体制、改善など、組織に導入するという点に重きが置かれている印象でした。
初心者にも、分かりやすく書いてありました。
また、厳密なインスペクションの実施に興味がある方には、参考になることがあると思います。
私自身、ソフトウェア業界に従事して20年近くになりますが、レビューの必要性を痛感する一方です。会社にレビュー文化をいかに根付かせるか悩んでいる方にはうってつけの書籍ではないでしょうか。私は、自分の会社でこの本を配布し、レビューをソフトウェアシステム構築の重要なタスクのひとつであるということを認識させることに成功しました。