続きが楽しみ
★★★★☆
サンデーで連載が始まってからずっと読み、単行本化を待ち続けた作品です。
主人公は嘘に良いものと悪いものがあると信じる『空(うつほ)』。
いい嘘で人を救っていく『偽り人』になりたいと旅を始めます。
空がそうして生きる事を決意するきっかけとなった話は空の決意の強さと彼の優しさを物語ります。
途中で『家族』になるぽちのエピソードは、メインであるぽちの可愛さに惹かれていると、段々その純粋さ、健気さに涙が出そうになります。
今巻では未完ですが、小四郎との出会いのエピソードは小四郎の正直に生きる事への強い意志が感じられるストーリーです。
メインキャラクターを見ても、関西弁で常に笑顔、その裏に辛い過去を背負った空、天然キャラで場を和ませるぽち、長髪をなびかせる嘘が大嫌いな天才医師・小四郎と個性が強いキャラで読んでいて彼らの魅力に引き込まれていきます。
全ての話を通して、彼等がどうなっていくのか、正直さ、嘘、どちらが正しいのか。どんな結末が待っているのか。今後がとても記になる作品です。
書き下ろしはカバーとカバー裏、扉くらいで本編は掲載時と変わらないと思います。
サンデーで読むだけで十分、という方には物足りないと思いますが、この話が好きで、何度も読み返したい方や未読で少しでも興味のある方には是非オススメしたい作品です。
ついていい嘘とは
★★★★★
勝手な持論だが、細目のキャラクターは良い意味でも
悪い意味でも「くせもの」であると思っている。
「テニスの王子様・不二周助」しかり、「BLEACH・
市丸ギン」しかり、「名探偵コナン・沖矢昴」しかり…。
それはつかみどころのない笑顔の下に、絶対に周囲へ
見せない本音を隠しているからではないだろうか。
この主人公空も、いつも絶やさぬ笑顔の下に重い過去を
隠している。
それでもその過去に誓った思いを胸に、あちらこちらで
人を助けて回る。
武器は「嘘」。
えっと驚かされるが、なかなかどうして、目が離せない
展開が繰り広げられていく。
空のキャラクター性からか、全体的にシリアスムード
のみでなく、むしろ敵をばっさりと嘘でやりこめるさまは
痛快ですらある。
正直、マンガを読んで思わずグッときてしまったのは
久しぶりだ。
旅のおとも(?)にかわいらしい狸も加わって、これから
話はますます魅力的になりそうである。
どうぞカバー下もお見逃しなく。
狐と狸の珍道中?!
★★★★☆
主人公の名前は天邪狐空(アザコ ウツボ) 狸の名前はぽんぽこリーちっちょニーナV世(略してポチ) 物語としてはイイ嘘をついて人を救う主人公の話。 ただし名前の通り一筋縄ではいかない主人公 またいろいろ可愛い狸で面白さ満載です 女の子率が少ない気もしますが続きが気になる期待が持てる作品です 絵も見やすいですし、そしてやっぱり狸はかわいい、
基本的にはコメディですがきちんとシリアスも描かれています