妖精さん、学ぶ。
★★★★★
絵柄の繊細さをうまく反映したような、クレアの可愛らしさ、真菜の健気さ、柳沢のボケとムードメーカーぶり、そして主人公のあの迷ったり葛藤したり過去と向き合ったりする様が心をつかんで離さない、そんな作品です。
大きさが3段階に変わるクレアについては、じっくり読むか二度読みで確認するかしないとこんがらがるところも。大した問題ではないのですが(笑)
相変わらず背後にブラックな何かが確実にうごめいていて、カトレアさんを通じてその突端的なチラ見せが行われていますが、果たしてこの先鬼が出るか蛇が出るか、といった感です。
――ときに、ネタが割れてしまったからでしょうが、1巻のエピソード間に入ってた「真菜の記述」がなくなったのがちょっと寂しかったりしたのは私だけでしょうか?
雰囲気は静かですが・・・
★★★★★
のんびりした雰囲気のこの作品。
見た感じは癒し系と思われますが、ちょっと違います。
かなり、シリアスです。
現実の厳しさを突きつけられて、主人公ののあ君はかなり戸惑う所があります。
一巻目から悩みっぱなしです。
そんな彼ですが、この状況を打開するために物凄く、懸命になります。
小さいことからですが。
クレアさんを守るために。
雰囲気は静かですが「熱い」作品ですね。
脇を固める、柳沢君、カトレアさん、桑原さん(+アルカネット)、(最後に出てきた奴も)も物凄く個性的で良いキャラ達ですよ。
特に柳沢君は別の方向で熱い奴です。最高ですよ!!!
彼のおかげで変てこな方向に突っ走っています(笑)
本当の主人公はこの男です!!!
ボーイ・ミーツ・ガールがこの作品の柱ですが、
ジャンルは何になるのだろうかと
悩んでいます。
ぜひ、ご一読をお願いします。
ひなぎく見参!一本桜花町編 2 (BLADE COMICS)