まあ、分からなくても全く問題はないんだけど。でも、この手の本にありがちないたずらに読み辛いところがなくったのは素直に喜ぶべきかなあと。本来誰にでも分かる考えが、そういった要素で伝わらないのは勿体無いですよね。
以前の巨大な全集が愛蔵版で、日常手元において読むのがこっちという様な位置付けで出版しているようだけど、私は、本を物としてとっておきたい、揃えたいという様な気持ちはさほど無いのでこれだけで十分。やっぱり、線を引いたり、マーカーを引いたりしながら読みたいから。立派過ぎると汚し辛いのです。
全集をこういった形で出すというのは珍しい事なのかな。
もともと全集には、お手軽なイメージは無いから・・・。
でも、稀代の批評家、異端の哲学者小林の発する言葉には
無駄なものは何一つない
というとちょっと言いすぎかな。これほど厳しく鋭い言葉って他にあるだろうか。
誰にでも通じる普遍的でかつ誰にも似ていない個性的な言葉が読みたければこの男の仕事に注目。
この言葉、間違いなく100年たっても古びない。
これこそ男の仕事ですよね。