仮の色にふけりて
★★★★☆
発心集は、「心の師とは成るとも、心を師とする事なかれ」で
始まる仏教説話集です。
印象的なエピソードが幾つかあったようですが、
玄賓僧都というたいそう人々から尊敬されている
お坊さんがおられまして、
ある時、大納言の奥方に人目惚れし、旦那の
大納言に悩みを打ち明けます。
大納言の計らいで彼女と会うことになります。
(中略)
(玄賓が)「愚かなる者は仮の色にふけりて、
心をまどはす事、たとえば、
厠の中の虫の糞穢を愛するが如し」
と云へり。と記されています。
このあたりは「徒然草」にほんの少し
紹介(示唆)されていたように記憶しています。
以上、記憶で書きましたので、
一部間違いがあるかもしれません。
全文の現代語訳はのっておりませんが、かなりのスペースを割いて
説明がのっております。