傑作!!!
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娘さん良く聞けよ、山男にゃ惚れるなよ。
という歌がありますが、この作品を見て歌の意味が初めて判った気がします。
山がどれ程危険でも、人はどうしても山に登りたくなる生物なのでしょう。
山で擦れ違うと、必ず声を掛け合います。山で出会う人たちはそれだけで兄弟のような存在になれるのでしょうか。
山登りをする人たちの思いが込められた素晴らしい作品ですね。
山にまつわるエピソードが出てまいりますが、捻りを殆ど加えることなく正面から描いてこれほどの感動的なドラマになっているのは、作者のスピリットが飛び切り上等なのだと思います。
これは、傑作です。
中古とは思えません
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すぐに届きました。
梱包もしっかりしていました。
中古とは思えない状態です。
店頭では、なかなか見ない(我が街では・・・)作品なので助かります。
三歩へのあこがれ
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第一巻はすばらしい内容でした
第二巻も負けていません
しかし主人公の三歩とは何者でしょうか
世界中の山を歩いてきたつわものには間違いはないのですが
ますます面白くなっていく「岳」に乾杯です
なにこの人,と思うけど
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雑誌で何の気なしに読んで,まず「なんだこの三歩って人は!」と思った.遭難現場でも奇妙に明るい態度だし,遺族への態度も一見非常識だし,好きになれないな,というのが第一印象.しかし読み進めると話は軽くない,こんなマンガあっていいのか,っていうほど衝撃的に遭難者が亡くなってる.
すぐに三歩が深みのないキャラではないことがわかる.彼のスーパーマン的活躍も胸がすくが,振る舞いのそこここから内包している深い悲しみが伝わってくる.
ひさしぶりに見つけたスゴイマンガである,絶賛紹介中です.
いのちの尊さに、胸が熱くなります
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日本の北アルプスで、山岳遭難救助のボランティアをしている青年、島崎三歩(さんぽ)が主人公の山岳漫画。山で消息を絶った遭難者と、彼らを救助するために命がけになって行動する三歩との気持ちがつながっていくところ、一本の太いロープで結ばれてゆくところ、その辺の話の展開に心が熱くなりますね。
第2巻収録の話は、全部で八つ。「氷と熱」「クライマー」「先生」「滑落」「邂逅」「岐路」「選択」「息子」。胸を揺さぶる話が揃っていたなかでも、次の話が特によかったです。
◎「先生」・・・・・・穂高連峰。小学生の生徒たちを連れて登山中の教師が、姿が見えなくなったふたりの生徒を必死に探す。雨の中、懸命に駆け回る先生の気持ちがひしひしと伝わってきて、拳を握り締める思いで頁をめくっていきました。
◎「滑落」・・・・・・三歩がかぶる「岳」の字が入った帽子の由来を語った話。とどまる者と、落ちて行く者とを描いたひとコマに、ずん!と、衝撃を受けました。切ない話でもあったなあ。本書で一番気に入ったのは、この話ですね。
◎「息子」・・・・・・東京に山岳用具の買い出しに来た三歩が、浮浪者っぽい爺さんが行き倒れになりそうなのを助ける、そこから話が始まります。この爺さんの顔が、作家の藤沢周平さんによく似ている気がしたんですけどね。この話も上の作品と同じく、ラスト二頁がとてもよかった。切ない、ええ話やなあ。