今回も、刑事達の軽妙な会話を楽しみつつ読めるなぁ…と思っていたのですが、微妙に今までの流れとは違っています。だからといって、面白さに欠けるかというと、とんでもない!進むこと、進むこと!! 一晩で読破してしまったじゃないですか。創元推理文庫8冊目となる、今作品を僕はNo1に推したいですな。付け加えると、後書きに今は亡き「鷺沢萠」さんのものが載っています。これがまた、涙を誘う名文であります。後書きなので、本文を読んでから読むことを勧めます。