あれ、皆読んでないの?
★★★★★
毎度お馴染み大阪府警捜査一課。今回の主人公は新婚の吉永と昼行灯小沢のコンビである。
事の発端は竹の子に押し上げられて発見された頭蓋骨。被害者は失踪した売れない画家とあっさりと判明する。が、彼は日本美術界の有象無象、魑魅魍魎が跋扈する世界に身をおいていた。どうみても胡散臭い美術ブローカーと奇妙な共同捜査を進めるうちに彼らが気づいた真実とは・・・
ストーリーの展開、人物造形、そして読後の哀しさ、切なさ、爽やかさ。秀作ぞろいの大阪府警シリーズの中でも一番の傑作ではないだろうか。
もうこういうの書かないのかな?今のアングラすっとこどっこい大阪人達も大好きだけどさ。