長年の研究の成果（薀蓄）が、著者自身による含蓄のある挿絵とともにたいへん分かりやすく書かれています。眼からウロコの数々で、時代劇、時代小説ファン必読の好著です。著者は大著「大江戸復元図鑑」「絵解き 江戸っ子語大辞典」などを書いた碩学です。

校正者が雑な人なのか、誤字が散見されるのが玉にキズですが、それでも高く評価できる本です。

江戸の風俗や生活の実相を絵に描いてあり、楽しく知識とともに等身大の人間像を描き、当時をとても身近に感じさせてくれます。