インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

ヴァンデミエールの翼(1) (アフタヌーンKC)

価格: ¥530
カテゴリ: コミック
ブランド: 講談社
Amazon.co.jpで確認
「なるたる」「ぼくらの」の鬼頭先生 初期作品 ★★★★☆
初期作品ということで、鬼頭先生が今後のライフワーク的テーマとして描く
人間の「命」というものについての考察部分は少なめだ。
だが、先生が描きたい事は、この初期作品から一貫して「命」についてだ。

この1巻途中のセリフ『人間には時間が限られているが、私たちには時間はある』
ここが肝かもしれない。

人間は「魂の受容体」。その肉体には寿命がある。だから時間が限られている。
人形にも朽ち果てるという寿命があるが、人間に比べたら、はるかに長い。
木造建築物が数百年も存在しているかのように。

別個のオムニバスストーリーに見えるが
全2巻を通して読むと、ところどころにリンクしている箇所があり
2巻最終話は、1巻の第1話の後日談という形で締めくくられる。

読めば読むほど「死」について考えさせられる。
なんちゃって短編漫画 ★★★☆☆
 面白いことは面白い。機械で作られた天使の人形を巡ったオムニバスストーリー。そのデザインは微妙にどうだろうと思わないでもない。
 注目すべきは背後の世界観だろう。見世物小屋が流行っていた中世ヨーロッパ。さわやかなタッチと美しいモチーフの裏のダークな世界。その相対具合がいい感じではある。
自律胴人形 ★★★★★
レイ・ブラッドベリの名作「何かが道をやってくる」をモチーフに描かれた物語。

個を確立し「創造主」からの自由を求め自律胴人形は自律から自立へとその存在を変えてゆく。それは「神」または絶対的な権威に従属し、あるいは「神」を失い、さらには「神」からの自由を勝ち取る人間の姿そのものでもある。

ヴァンデミエール・・それは自動人形・・。 ★★★★☆
飛べない翼、まがいものの体・・それがヴァンデミエール。
サーカス団の中でひどい扱いを受けながら見世物にされるヴァンデミエール。
壊れてもまた違う人形が作られる、いや、どれもがヴァンデミエールなのだ。
彼女の中のせつなさと、彼女を助けようとするせつなさ・・。
果たしてそれは堂々巡りか、それとも・・・?

人形・・それは見た目や動作、言葉でさえ普通の人間のようだ。
しかし腹部に機械が見えており、痛々しくも感じる。
そしてそれは少女性への虐的な部分も感じ取れる。
時代は一昔前(19世紀のヨーロッパ風)の設定なのに精巧なアンドロイドを作り出せるという矛盾点が少し気になるが、
それも作中の雰囲気によって消されるだろう。2002年アフタヌーンにて「なるたる」連載中の氏の初連載作品。
鬼頭莫宏の繊細な線が描く少女を是非一度。