たいていは、どちらかを損ねる形の書籍になりそうだが
これは、アニメ、マンガ、その両方のファンが楽しめる作りになっている。

両方のストーリーを対比させ、アニメはこうだが、原作では違う。
みたいな考察もされている。

原作者の鬼頭先生の対談形式ながら
この作品に対しての思いも分かり
とても興味がもてる１冊だ。

惜しむらくは、巻末についている
アニメ第１話の絵コンテ全頁が
じっくりと見たいのに、縮小され過ぎていて
見たいのに、見る気が失せる。

「ぼくらの」見たいのは、絵コンテの「画」だけでなく
横に書いてある字も読みたいんです。

そこは、「ぼくらの」気持ちを分かってくれませんでしたね。

アニメ版に関する内容の豊富さは他のレビューアの方々が書かれている通りです。
特に森田監督による絵コンテ（第一話）はこの作品だけではなく一般的なアニメファンにとっても貴重なものでしょう。

原作者関連では鬼頭莫宏先生と石川智晶さんの対談、大樹連司との対談がありますが、石川さんとの対談は特に当たり障りの無い内容ですし、大樹さんとの対談では作品の設定の話だけが短く載っているだけです。原作分の設定資料はコミックスを読んでいれば特に目新しいものはありません。値段分の期待をしているとすれば裏切られる事になると思います。

全体的に印刷が小さいのでルーペを用意しておいたほうがいいです。

ページの殆どがアニメ版でカラーページはイラスト以外をアニメが占めてますが

最初の方に11枚のイラスト＋αがあり鬼頭莫宏ファンであれば買いです！

それに原作ぼくらのの細かな情報が載っており複雑なぼくらのの設定も

分かりやすく載っているのでこれからの予習にもなりますし

小説版著者や石川千秋との対談等もあって内容自体は充実していますよ

アニメ版は設定資料も多いのでアニメ版のファンなら内容の心配はナッシング

アニメ各話の詳細が本の全般をしめています…わりかし事細かに書かれています。
アニメファンは楽しめるでしょう!


しかしボクのような原作フリークにはオマケでしかありません…鬼頭莫宏の繊細で美しいほどに残酷な描写に惚れ込んでいるのでアニメは好きではないです!

それでもカラーページにDVD用に書き下ろされてた作品が乗ってるのと、鬼頭莫宏対談だけでもボクは満足です