オリジナルとカバーが半々の構成。全体としては当時の言葉のソウルが殆どだが、ディオンヌ・ワーウィックの(2)が異色曲。これがまた涙もの。アリーサ流のアレンジにバックのコーラスも実にソウルフルな雰囲気があってすばらしい。有名な(1)(3)、アップのR&Bっぽい(7)(9)、ブルーズの(4)(6)、どれも相変わらずCDの音域を完全に突き抜ける歌声がすごい。思わず絶句。
サムの大ヒット曲(5)もアリーサ風のアレンジだが、原曲の雰囲気も十分残している。サムのDVDでのアリーサのインタビューを思い出させる。有名な(8)はメロディーが魅力的で、最後の(10)はメランコリックで涙が出そうになる名曲。R&Bヒットチャートの3位までいったんですね。知らなかった。(6)(8)(9)でのボビー・ウーマックのギターもかっこいい。
それにしてもこの時期にアリーサの生の歌を聞いた人は至福の瞬間を持てたわけで、なんとも羨ましいもんだ。