前半だけ
★★★☆☆
他の方々の意見に同意、です。
前半のインタビューやエッセイ等、その辺だけ読めるの
は貴重。作品解説は他の本を参照しましょう。
買っとけ買っとけ
★★★☆☆
成瀬生誕100年の今年、私は各地の特集で成瀬映画を延べ27本見た(去年までに見たのは1本だけ)。それぞれレベルに違いはあるが、いわゆる「はずれ」は1本もない。そんな私でもこの本の映画評を読むと、(やはり成瀬にもはずれはあるのかな)という気になる。しかし私がいいと思った作品が不評だったり、私がいいと思って世間的には認められてない作品を誉めてたり、まあ、いろいろだ。この本の白眉は中北千枝子へのインタビュー。貴重であることは間違いない。買っとけ買っとけ。
倫理的でない
★☆☆☆☆
成瀬巳喜男のサイレント時代の作品は、フィルムが現存しないために鑑賞できないものが多い。この本の解説はそうしたものについて、あたかも現物を見て判断しているような断定がある。『偉くなれ』という作品について「小津ほどの豊かさに欠けるのは、短篇としての限界」(85頁)と書いてあるが、短篇映画だというだけで、映画の「豊かさ」が「欠け」るというのはおかしな話ではないのか。見ていない映画について見たかのごとく解説するというのは、書き手としての倫理性を問われる。
持っておくべきだが
★★★☆☆
成瀬ファンなら必携のデータ充実本には違いない。
ただし見る気の萎える解説が散見されるのは残念である。
この本を手にする人に、成瀬作品で観れるものは全部観ておいて損はない、とだけ申し上げておきたい。
生誕百年は未見の作品をかなり観られるチャンスです。
粗筋がでたらめ
★☆☆☆☆
成瀬巳喜男―透きとおるメロドラマの波光よ 映画読本 , 丹野 達弥 (編集)
丹野 達弥による粗筋がでたらめなのは痛恨である。