「彼(イエス)は世界を救いませんでした。それはできない事です。」(「マイトレーヤの使命」第一巻、邦訳p.336)
正統的なキリスト教は、「神が私たちを愛して、わたしたちの罪を償ういけにえとして、御子をおつかわしになった」(「ヨハネの第一の手紙」4:10)ことを、イエス・キリストは「多くの人の身代金として自分のいのちをささげ」(マタイ20:28)たことを、「聖書に書いてあるとおり私たちの罪のために死んだ」(「コリント人への第一の手紙」15:3)ことを主張します。
イエスの十字架上の死は、神人、受肉したロゴスによる至高のいけにえです。「カトリック教会のカテキズム」595以下参照。
ベンジャミン・クレームによれば、モンシニョール・ピアジェというヴァチカンのハイレベルにコネのある人物が、自称「マイトレーヤ」がキリストであることを確信し、二人の枢機卿がそれを支持しているとのことです。(「使命」第二巻、邦訳p.255)
仮にこれが事実であるとするならば、この二人の枢機卿は尊者アンナ・カタリナ・エンメリックによって予言された、「偽りの教会」の建築家たち、真の教会の破壊者たちであるということになるでしょう。
(The Life of Anne Catherine Emmerich,by Carl E.Schmogher,C.SS.R(Tan Books)第一巻p.565参照。この著作は1867年に教会認可済みです。)