インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

どくとるマンボウ昆虫記 (新潮文庫)

価格: ¥497
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
Amazon.co.jpで確認
私は昆虫好きではないが・・・ ★★★★☆
 私は、昆虫が好きだというわけではない。しかし、「ファーブル昆虫記」を面白く読んだし、小学校の間、毎年、昆虫の標本を夏休みの宿題として提出していた。
 この本は、「ファーブル昆虫記」を意識しながら、更にユーモアを交えて、昆虫の生態を描いている。
 正直言うとここまでのめりこむ心理はわからない。「青春期」に書かれているように東京大空襲で今では絶滅した種類の標本を失った悲しみも、完全には理解できない。
 しかし、例えば、私がBeatlesだとかシャーロック=ホームズと名がつけばなんでもとにかく手を出すというのも、似たようなものかもしれない。
 そういう点では、種類は違うが同好の士の本といえよう。
マンボウ派に目覚めた一冊 ★★★★☆
 どくとるマンボウ北杜夫氏のファンは、文学作品を好む「幽霊派」と
エッセイを好む「マンボウ派」に分かれるという。
 レビュアーは初めて読んだ北杜夫作品が本書であったので、以後マン
ボウ派となった。

 マンボウ氏は子供の頃病を得て入院し、そのとき昆虫図鑑を眺めて過
ごしていたことで昆虫に目覚め、やがてカナブンブンを特に好むムシヤ
(虫屋=昆虫採集家・マニア)になったという。

 そんな虫の話もさることながら、航海記で全開だったホラ話がここで
も読める。レビュアーは小学生の頃にこれを読んで、ムシヤにならず雑
学に興味を示すようになってしまった。
 実はこれらのホラ話こそが、マンボウ氏のユーモアはもちろん博識さ
を物語るものだということに気づいたのはずっと後のことである。
 「医局記」に出てくる、博学だが決してひけらかすことのない先輩の
姿がマンボウ氏とダブって見えたのであった。