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京都『源氏物語』華の道の殺人 (講談社文庫)

価格: ¥630
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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京都を舞台に華やかな世界を取り上げたミステリー ★★★★☆
もう過ぎましたが、2008年は『源氏物語』の千年紀にあたっており、それにちなんで様々なイベントが行われました。本書の「京都『源氏物語』華の道の殺人」の発行も同年12月でその愁眉を飾る作品です。

「華道」を舞台に京都で殺人事件が起こります。本作が柏木圭一郎氏の推理小説の第2作です。ミステリーとしての味わいは少ないものの、京都を舞台とした展開を読ませる筆力が魅力でしょう。本名の柏井壽さん名義で書かれている随筆において文筆力は証明済みですから、京都好きの方にオススメしますし、満足度は高いと思います。梨木神社、廬山寺など観光社寺とは違う場所が舞台になったり、紫式部ゆかりの滋賀の石山寺も登場し地域的な広がりも得られました。ただ、紹介されている嵯峨豆腐は有名な店ですから、本書で書かれているような珍しさは普通は感じないと思っています。美味しいのは事実ですが。

星井裕、安西美雪、小林健という「名探偵・星井裕の事件簿」の登場人物は今回もまた魅力的に動き回りますし、語られる内容にも同感することが多いので興味深く読み進められる小説です。

作者は北区で歯科医院を開業されている生粋の京都人です。すでに京都に関する著作が何冊もあり、蘊蓄と知識の詰まった情報量あふれるエッセイを数多く編み出しています。文章が巧みで、随筆でもワクワクするような気分に包まれる内容を書かれており、この小説においてもその文の冴えは見事なものだと感じました。
旅のスペシャリストとして京都のコーディネーターでもあるわけですから、盛り込まれている街の描写や料亭の雰囲気やグルメに至るまで、体験に基づいているのが如実に伝わってきます。
京都も源氏物語も好き ★★★★☆
今回も京都好きが一度は訪れる寺院をさりげなく紹介している。
源氏物語好きの私にとってはタイトルに「源氏物語」を冠してわりには少々物足りない。本格推理小説と比較しても前作同様物足りない。
ただ登場人物がそれぞれ魅力的で次を読みたいと思う。
前作でも同じことを書いたように思うが、京都好きには好まれる作品のように思う。
華道界のスターがどうなるのでしょう。 ★★★★★
源氏物語の藤壺の章と、華道界に起きた殺人事件とのつながりは・・。主人公のキャラもしっかり立ってきて、回りの人間関係も魅力的。第二作とあって読者も京都の舞台が読めてきた感じで、次はどんな店で何を食べるのだろうというのも楽しみ。
冷泉天皇と藤壺、光源氏という難しい恋愛テーマにももう少し踏み込んで欲しかったというところが星ひとつの減点か。
しかしながら、推理小説としてよみ応えもあり、第三作を渇望する。

                 マミー