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バッハ:パルティータ第2番、第3番、第4番

価格: ¥2,520
カテゴリ: CD
ブランド: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
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暖かみのあるバッハ ★★★★★
 ペライアは1990年代に指を痛めてしまい、しばらくピアノが弾けなくなりました。その間、徹底的にバッハを研究し、名盤として名高いゴールドベルク変奏曲の録音に際しては1年間ほとんどピアノを弾かず、チェンバロでバッハの演奏を極めたそうです。

 そのくらい徹底した方なので、中途半端なCDなんて出すはずが無い。このアルバムも、いったいどれだけ練習したらこんな演奏ができるのかと思うほど、よく練られた演奏です。

 飾り気の全く無い演奏ながら、イタリア的な流麗な旋律と厳格な書法を見事に表現しています。ほんのちょっとした装飾音でさえも深い研究によって導きだされた音だというのが、聞いていてなんとなくわかります。

 グールドの演奏とは全く異なり、聴いてガツンとくるインパクトはありませんが、聴く度に味わいが増してくる暖かみのある演奏です。
自然な歌に満ちたバッハです。 ★★★★★
ある時期を境にして大きく芸風を深める(と思わせる)芸術家がいるが、私にとってマレイ・ペライアもその一人。もちろんデビュー当初から瑞々しい感性と粒だった音色が魅惑的だったが、ちょうどヘンデルとスカルラッティのアルバムを収録した96年頃から、その奏でる音楽は一層の深い色を蓄え、秘め事の美を湛えるようになったと思う。

そんなペライアが精力的録音しているのがバッハである。実際、このように美しい歌と自然な感情によって整合性を与えられ、しかも深さを感じさせてくれるバッハというのはなかなか聴けるものではない。

バッハのパルティータというと、最近カメラータから99年録音のフェルツマンによる魅力的な全集があり、よくこれを聴いていたので、ついつい比較してしまうが、フェルツマンが盛んに音楽の小さなベクトルを操り、聴き手に積極的に働きかけたのに対し、ペライアはそこに自然に立ち、そよぐ風のように音楽を聴き手に与えてくる。だからフェルツマンのように色々な曲から様々なインパクトを引き出すわけではないが、しかし「感じ入る」音楽となっている。例えばパルティータの第3番のアルマンドに両者の違いが克明に現れるのではないだろうか?そして浪漫的な香りのあるパルティータ第4番でも、その明瞭な古典性はしたたかな安定感を持っている。

このペライアのCDが届いてから、随分繰り返し聴いている。実に暖かく耳に心地よい自然なバッハである。