映画版「東のエデン」の理解に必要な1冊
★★★☆☆
TVシリーズに比べて、今ひとつだった映画版。神山監督がこの映画版に込めた思いを理解するにはこのフィルムコミックと小説版が必須です.映画版ではよくわからなかったNYでの行動や飯沼首相との関係、ゴールデンリングの謎がわかります.映画という文化に対する強いオマージュが本作のバックにはありますが、かなり監督の独りよがりになっている甘が否めません(まるで6番のセレソンのように).この本だけでなくまた小説版を読まなければわからないことが数多くあります.映画になっとくできなかった方は両方読まれることをお勧めしますが、このような余分な媒体での補完がなければ通じない作品という評価はかわらないでしょう。