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パンドラの箱 クリティカル・エディション [DVD]

価格: ¥5,040
カテゴリ: DVD
ブランド: 紀伊國屋書店
Amazon.co.jpで確認
もっとルイーズ・ブルックス作品を見たい。ですよね? ★★★★★
 この映画を初めて見た時にはドイツから来たピアニストによる生伴奏つきでした。忘れがたい体験です。その後もルルの幻影を求めて、ニューヨーク在住中には図書館に行き、マイクロフィルムから当時の雑誌を漁って見つけた記事を片っ端からフォトコピーにとったり、Tagebuch einer Verlorenen『淪落の女の日記』のヴィデオをレンタルしたりしたことが思い出されます。
 ルイーズ・ブルックス出演作の更なるDVD化は、大岡昇平を知る世代でなくとも需要はあるのではないでしょうか?残念ながら今のところ本作だけのような気がします。(少なくともamazonでの検索結果では)
 ルイーズ・ブルックスは、国内だけでなく海外でも、間違いなくある種の象徴的存在であり続けている(モンローやヘプバーンとは違った意味で)と思います。特に女優・歌手・モデルなどアート系・モード系の人々には大なり小なり影響を受けている人が多いように思います。私はBobbed Hairの女の子が全部ルルの妹に見えてしまうので、まぁ、微妙ですが。
 いずれにしても、見せ方次第で今世紀でも十分リバイバル可能な「カッコよさ」(軽薄ですみません)があると思うのですが、どうでしょう?
アメリカから来たファムファタール、ルイーズ・ブルックス ★★★★★
この作品が紀伊國屋クリティカル・エディション、それも第一弾と聞いて納得した覚えがあります。
サイレントの名画の中でも独特の存在感を放っています。
映画の評価は、監督よりもむしろルイーズ・ブルックスに与えられているように思えます。
妖艶な風貌と演技に魅惑された男性は古今東西を問わないようです。
彼女の作品でDVD化されているのは他2作しかありません。
1931世界名作映画全集103 民衆の敵 [DVD]
1936間奏曲(レンタル専用版) [DVD]
残念ながら、彼女の良いときを収めた作品は、パンドラの箱以外にはソフト化されていないようです。

プリントの状態は良好です。
1997年にドイツ国営第二放送が修復し、伴奏はファスビンダー作品で知られるペーア・ラーベンに委嘱されています。
DVD化に際して、フランスで更に補正・修復がされています。
残念ながら同シリーズのラング監督の映画群に比べると質は落ちる気がしますが、古い映画だと思えば、すばらしい状態であることは違いありません。

この映画の公開された1930年といえば、「嘆きの天使(トールケース) [DVD]」も公開されています。
嘆きの天使といえば、やはりマレーネ・デートリッヒです。
デートリッヒが独から米に渡ったのに対して、ルイーズは米から独に渡りました。
ふたりとも1930年の役柄はファムファタールそのもの。
当時は米よりも独の女性の方が進んでいて、そういう女性が持て囃されたそうです。
言わば、デートリッヒもルイーズも、そういう女性像の代表格だったものと思われます。

個人的には、最初にルルが踊る場面が強烈に脳裏に焼きついています。
自由奔放に、華麗に踊りまくる彼女の姿は、儚くもあり、美しくもあり。
役柄のルル、そしてルイーズ本人の生き様を象徴しているようで。

ちなみに、特典映像「ルルを探して」は大変良くできています。
不世出の女優ルイーズの生涯がコンパクトにまとめられていて、無知な私には大変興味深かったです
サイレント映画の極北 世紀のヒロイン、ルル=L.ブルックス ★★★★★
サイレント時代の映画を見る機会は今日ではまずなくなっていますが、歴史に埋もれた傑作・怪作・娯楽作が大量に存在します。その最末期に作られた恐るべき作品がこの『パンドラの匣』です。原作自体有名な戯曲なのだそうですが、主人公のルルに扮したルイーズ・ブルックスが奇蹟とも言うべき絶妙な配役で、全体の印象を大きく変えました。妖婦であるルルに天真爛漫なイメージを持たせたいとパプスト監督が彼女を抜擢。世紀のヒロインはこうして完成したのです。心のままに奔放に行動しているだけなのに周りの男達を零落させていくまさにパンドラ。いまだに「スクリーンの中の美女ベスト10」的なもので彼女が選出されるのもうなずけるのです。
 1929年、レンテンマルクが紙くずのようになった世界恐慌下のドイツで作られたこの映画、異様な迫力で我々の感性を鷲づかみにします。賭博に妄執するアルヴァ、レズビアンの女性に言い寄る曲芸師とその殺害、自殺を強要されたルルと背後に歪んで映る祈りの像、等々、ぶちのめされるような強烈な画面が飛び込んできて、そして全く救いようのない結末。ルルの笑顔はどこまでも優しく美しく妖艶で聖母のようです。しかし彼女は…。
 映画の始原であったサイレント映画には、映画的表現の極北とも言うべき傑作が数々存在するのです。間違いなくこの『パンドラの匣』はその一角を占めています。何かもの凄いものを見たい人も、これぞ美女という人物を知りたい人も、光と影の芸術である映像表現の一典型を学びたい人も、この映画を是非見て下さい。一生忘れられない体験になることでしょう。
〈追伸〉知る人ぞ知る、リバプール出身のバンド、Lotus Eatersの“It Hurts”のビデオクリップにこの映画のルルの映像がフューチャーされています。これが私の『パンドラの匣』初体験でした。華々しく散ったLotus Eatersへの思いも重なって忘れられないのです。
クリティカル・エディション ★★★★★
ドイツ・サイレント映画末期の傑作がクリティカル・エディションで登場!
これからもこのクリティカル・エディションシリーズ、まだ観ぬ傑作をどんどん出して欲しい。