冒頭"Fallen"に代表されるSarahらしい優しく美しいメロディを随所に聴く事ができますが、前作に比べるとより落ち着いた、しっとりとした曲が多いようです。サウンド的にも
例えば約半数の曲でCelloを配して落ち着いた味わいと温かみを醸し出しているようです。
昨年来幾度となく聴きますが、スキップする曲もなく全10曲が持つ個々の表情、感触に聴くたびに惹かれます。自らの視点で過ぎた時を振り返り、心に拡がる波紋を丁寧に描写するような歌詞と誠実な歌声が深く心に沁みてくる感触です。
聴き終えたあと"Afterglow"のタイトルが示すとおり、夕映えの暖色とともに静かに思い出が心に浮かぶ、そんな穏やかな傑作です。