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ギリシア神話 (岩波文庫)

価格: ¥756
カテゴリ: 文庫
ブランド: 岩波書店
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星空の人名事典 ★★★★☆
プロットのような話が延々と続く。
まずは天地創造にはじまり、ゼウスが最高神となる。
そしてゼウスや神々の話の後に神々の子孫でもある人間の話が続く。
ひたすら系図を語る部分も多いし名前もややこしいのでそこは読み飛ばした。
本の3分の1は索引だしね。
有名どころではヘラクレスとかオイディプス王、それにトロイの話などあり、最後にオデュッセイア号の冒険で締めくくられます。
数ページで本が一冊書けるくらいのエピソードがあり。
でも何と言ってもその登場人物の多さと、ゼウスの子供達の多さに驚く。
中でも有名なヘラクレス、彼が一番ゼウスに似ているような気がした。
しかし人間の欲望を持ったまま力と不老不死の肉体を持ったらろくなことにはならないな。
こんな話いったい誰が考えたのかわからないけれど、逞しい想像力に脱帽です。
神とは何? 物語の中でかれらは生きる、生き続ける、いまも ★★★★☆
めまいを覚える本だ。原題は『ビブリオテーケー』。その名を聞くと、何か「図書館」みたいなものかとつい思うが、これで「物語の集成」を意味するようだ。記されているのはラテン的偏見を経るまえの、峻厳なギリシアの荒々しいほど素朴な神話の原型。訳者は「まえがき」でこう言っている。「日本に紹介されたギリシア神話は」「なんということなしに甘ったるい肉感的なものに堕してしまっている。これは要するにオヴィディウスによって代表せられる、あの現世的な、感傷的な、甘美な、ややペシミスティクな神話以上のなにものでもない。」それに対してアポロドーロスが伝える(集成した)」神話は「あまりにも酷な、野蕃なもの」が多いのだと。こんな一節を見ておこう。「アウトノエーとアリスタイオスに一子アクタイオーンが生まれた。彼はケイローンの所で育てられて、狩猟を教えられ、後キタイローン山中で自分の犬どもに食われた。アクーシラーオスの言によれば、このような死にざまをしたのは、彼がセメレーの愛を求めたのをゼウスが憤ったためであるというが、大部分の人々は、アルテミスが水浴しているのを見たためであると。そして女神は忽ちにして彼の姿を鹿に変じ、彼に従っていた五十頭の犬を狂気させ、犬は知らずして彼を啖ったという。アクタイオーンの死後犬は主人を求めて咆え、探し求めつつケイローンの洞穴に来た。ケイローンはアクタイオーンの像を造り、これが犬の悲しみを鎮めた。」なんという単純さ、簡潔さ。だがおもしろさがきわだつ。通読するのは苦しいが、拾い読みで「ああ、こういう話だったのか」と納得すること多々あり。持っていて損はない本だ。
人名辞典に近い ★★★★★
この本はギリシアの神々の血統を連綿と無機的に書き連ねたものです。
(もちろんそれこそがギリシア神話の本義でもあります
決して神々や英雄が活躍するような英雄的叙事詩ではないのです。
したがって面白おかしい英雄物語を望むなら手にするべきではありません。

こういった訳で本書は本当の意味でギリシア神話を知る格好のテキストでもあります。
また英雄たちの生い立ちの大筋は記載されていますし。
さらに巻末には固有名詞索引があります。
故に気になる英雄や神々などをピックアップし、彼らの血統や生い立ち
、顛末を知るにも十分役立ちます。
言い換えればギリシア神話の人名辞典として使用できるのです。
他の方が「人名の洪水」といっていますが、これは誇張でもなんでもなく、ただただ事実なのです。

さて後半には「摘要」という部分があります。
こちらは主にホメロスの二編(トロイア戦争)について大いに補完してくれています。
この部分だけでも大いにお勧めしたい一冊ですね。

丁寧に作られた訳本 ★★★★★
西洋古典をやる人ではなくても、たとえば英文学をやる人にとっても、
ギリシャ神話の知識は必要不可欠です。ナルシッソスの話などは、一般
にも有名になっていますし。
この本はいろいろなエディションを参考にしながら忠実に訳し、原典に
欠損やバリエーションのあるところなどは丁寧に註をつけ、解説した本
で、いろいろな版を考慮にいれて丁寧に訳した努力の伝わる作品です。
話そのものは、誰々がどこの誰のもとに生まれて結婚して冒険したとか
神々とどうこうやったとかそういった話が延々と続き、けっこう退屈で
す。ひとりの物語が長く続くのではなく、多数の人々の物語が次々に
出てきます。誰が誰だかわからなくなるほど出てきます。
でもなくてはならない知識だし、トロイやオデュッセイアの話も入って
いて有用です。膨大な固有名詞にはちゃんと索引がついています。
人名の洪水で溺れそうになる1冊。玄人向けかも。 ★★★★★
 古代ギリシアの神話、英雄伝説、諸王家の系譜を1冊に集大成した名著。この本を初めて読んだとき、ギリシア神話について、自分がいかに知らないかを痛感しました。この小さな文庫1冊を読めば、ギリシア神話について、たいてい理解できるはず。また有名な英雄の背景には何代にも渡る系譜が存在し、普通では述べられることの無い人物がたくさん存在したのだということもわかります。
 これを片手に、神々からギリシア諸王家にいたる系図を作成し、一望してみるのも一興かも。ただし実際に作ってみた経験から言うと、かなり苦労します。つまりはそういうことが出来るくらい詳しいギリシア神話の本、というわけ。