こういった訳で本書は本当の意味でギリシア神話を知る格好のテキストでもあります。
また英雄たちの生い立ちの大筋は記載されていますし。
さらに巻末には固有名詞索引があります。
故に気になる英雄や神々などをピックアップし、彼らの血統や生い立ち
、顛末を知るにも十分役立ちます。
言い換えればギリシア神話の人名辞典として使用できるのです。
他の方が「人名の洪水」といっていますが、これは誇張でもなんでもなく、ただただ事実なのです。
さて後半には「摘要」という部分があります。
こちらは主にホメロスの二編(トロイア戦争)について大いに補完してくれています。
この部分だけでも大いにお勧めしたい一冊ですね。