カバー名盤!
★★★★★
1996年、Yngwie Malmsteenのカバー曲集です。
まずは、タイトル/オリジナル・バンド/ボーカリストを。。。
1. Carry on My Wayward Son / KANSAS / Jeff Scott Soto
2. Pictures of Home / DEEP PURPLE / Joe Lynn Turner
3. Gates of Babylon / RAINBOW / Jeff Scott Soto
4. Manic Depression / Jimi Hendrix / Yngwie
5. In the Dead of Night / UK / Jeff Scott Soto
6. Mistreated / DEEP PURPLE / Jeff Scott Soto
7. Sails of Charon / SCORPIONS / Mark Boals
8. Demon's Eye / DEEP PURPLE / Joe Lynn Turner
9. Anthem / RUSH / Mark Boals
10. Child in Time / DEEP PURPLE / Mark Boals
11. Spanish Castle Magic / Jimi Hendrix / Joe Lynn Turner 。。。という具合です。
他の演奏陣は、
Marcel Jacob (B), Mats Olausson (Key), Jens Johansson (Key) など、過去のYngwie陣営です。
これだけのメンバーで作られたカバーアルバムですから、もちろん「本気!」です。
DEEP PURPLE, RAINBOWは、当たり前にいいのですが、
KANSAS, UK, SCORPIONS, RUSHといった、意外なカバーも、選曲以上に意外と良かったです。
。。。というか、素晴らしかったです!
聴く前「KANSASが1曲目?」、聴いて「納得!」な出来です。
どの曲もソロが長めに取ってありますが、1音1音が素晴らしいです。
手癖フレーズではなく、Liveなどで何回もカバーして、練り上げられたソロだと思います。
それに、Yngwie本人が、何よりも「Enjoy」したのではないでしょうか?(リスナーに伝わってきます)
「イングヴェイ・ファン」には、もちろんオススメですが、
「イングヴェイ嫌いな人」にこそ、オススメしたいアルバムです。
曲は、名曲ばかりですから、聴きやすいと思います。
ここから、イングヴェイ・オリジナルに入っていくのも、一つの選択肢かもしれませんね。
(中古盤・激安です)
(参考)
日本盤には、「Mistreated」(DEEP PURPLE, VoはJeff Scott Soto)収録。 輸入盤には、収録されてません。
とっても偏り溢れるカヴァーアルバム・・・私的にU.K.が聴きたかったので。
★★★☆☆
1996年リリース・・・基本的にDEEP PURPLEとJIMI HENDRIXで占めてしまう内容(まあそりゃそうだろ、笑)。11曲目は、日本盤のボーナストラックなのでほとんどPURPLEになっちゃいますね(笑)。メンバーは、ジョーリンターナー(Vo)・マークボールズ(Vo)・ジェフスコットソート(Vo)・アンダースヨハンソン(Dr)・ヤンスヨハンソン(Key)・マッツオラウソン(Key)・デイヴィッドローゼンタール(Key)・マルセルヤコブ(B)。このアルバム自体は定価で買うような代物ではないですが、間に挟まっているプログレッシヴの楽曲に興味を持たれた方は、話のタネに安価であれば購入してもいいと思いますね。1:カンサス5:U.K.9:ラッシュなんて選曲は、なかなか興味深い・・・本人は思い入れ皆無のようですが(笑)。イングヴェイのU.K.カヴァーなんてのは、おそらくこれが最後でしょうからかなり貴重ですなんて!!P.S.このアルバム中「やるなあ!」とつくづく感じさせられたのが、7:スコーピオンズ・・・「いかにも」なカヴァーだけど、この人のギターはやっぱり凄い(オリジナルはつまらんけど、笑)!!
インギーのカヴァー集(プログレ入り)
★★★★☆
イングヴェイ・マルムスティーンのによるカヴァー曲集。1996作
自身のルーツをたどるようなアーティストの楽曲を取り上げていて、
いきなり意外やKansasの“伝承”で始まるが、これがハードめのなかなかの出来。
Deep purpleにRainbowはまあ妥当なところで、出来が悪かろうはずもない。
Jimi Hendrixに、ウリ・ジョンロート時代のScorpionsという先達の天才に敬意を表しつつ、
UK、Rushというプログレッシブなバンドも取り上げているのもなかなかに心憎い。
どの曲もオリジナルの良さを残しつつ、独自の解釈でソロパートなどを挿入している。
ヴォーカルにはジョー・リン・ターナー、マーク・ボールズ、ジェフ・スコット・ソートが参加。
プログレ曲においてはヤンス・ヨハンソンのシンセワークも光っている。
イングウェイが好きでなくても、聴いてみたら?
★★★★★
正直、イングウェイのオリジナル曲って、あんま好きではないです。でも、このアルバムは良い。(と、アルバムをほめてもインギーファンには「参考にならない」をクリックされるか?)
このアルバムはカバーです。全曲、他人の曲です。そのほとんどが、オリジナルより、
ぶ厚く
重たく
かっちょい〜
音にアレンジされています。
ピッキング時の「グキョグキョッ」という音、「ズッブッブッブンブンブン」とミューとした低音弦。イングウェイって、カッコいいギター音出しますね。
※ みんな知っているはすの事でしょうが元ネタは
1. 伝承 Kansas
2. ピクチャー・オブ・ホーム Deep purple
3. バビロンの城門 Rainbow
4. マニック・ディプレッション Jimi Hendrix
5. イン・ザ・デッド・オブ・ナイト UK
6. ミストゥリーデッド Deep Purple
7. カロンの渡し守 Scorpions
8. デイモンズ・アイ Deep Purple
9. 心の賛美歌 Rush
10. チャイルド・イン・タイム Deep Purple
11. スパニッシュ・キャッスル・マジック Jimi Hendrix
です。
インギーついに本性を表す?!
★★★★☆
インギーが幼少からティーンエイジにわたって「もっとも影響を受けた」曲やプレーヤーに敬意を表して作られたカバー曲集です。
デビュー当時は誰が聴いても明らかにリッチー・ブラックモアやジミヘンの影響を受けていることがバレバレにも関わらず「ロックはほとんど聴いたことはない。聴いていたのはバッハばっかり」と”強がり”を言っていた彼ですが、さすがに年齢を重ねるうちに人間的にも丸くなり、ついに自らの音楽的ルーツを正直に吐露したという、大変好感がもてる作品です。
現在、40代前半という彼の年齢を考えると、ここで登場する先人達の楽曲は「なるほど、なるほど」と納得。カンサス、UK、レインボー、パープル、RUSH、スコーピオンズ、ジミヘン…と今の彼を作り上げたルーツがここに詰まっています。なかでもカンサスとUKというプログレ路線は少し意外かもしれませんが、現在のネオクラシーンを語るうえで70年代前半を席巻したプログレは欠くことのできない要素です。また、彼の年齢を考えると「なんだよ、お前もかよ!」という感じの「通過儀礼」なわけです。この手のアルバムを今後発表するかは彼のみぞ知るところですが、意外にKing CrimsonやYesと取り上げたりして。ちなみに彼のお姉さんが初めにプレゼントしたレコードはパープルの「Fireball」とのこと。
UKの「In The Dead of Night」の間奏はオリジナル曲ではエディ・ジョブソンのキーボードですが、ここではギターで演奏していて大変驚きました。脇を固めるメンバーもイェンス・ヨハンソン、アンダース・ヨハンソン、ジョー・リン・ターナーと大変豪華です(実にわかりやすい面子ですね)。