Down in Groove - インターネットデパート

2010年のZEPPツアーのあと ★★★★☆

急にディランの低評価時代を聞きたくなって購入しました(笑)
これもまた良いんです!!
Let's Stick Together なんか、ツアーで例のディランの紹介アナウンスの後に
始まってもおかしくない今のディランバンドにぴったりな渋い曲。
カバーらしいですけど、ディランがカバーしたらディランの曲になりますから(笑)
Silvioだけじゃなくて、バラエティ豊かな曲がそろってます。
女性コーラスもディランの声と全然合わなくてそれがカッコいいんですよね。
バックはいろんな場所でレコーディングしたものを集めたらしく、色んな
大物腕達者が参加してます。みんなディランに歌ってもらえばOK、みたいな
感じで演奏したんじゃないかな、って勝手な想像も。
自伝ではこの前のアルバム頃から自信喪失して引退しよう、って思ってたみたいですが、
デッドとのツアーリハーサルの時に、あるバーでの地元バンドの歌と演奏を聞いて
悟りを開いたようで、そんなのも影響してるのか、
ディランが自分の歌いたい曲を歌いたいように歌い、その悟りを確かめるかのように
作ったかのような気もします。
ディランってそういう実験、上手ですから。
アーティストとしての自分の地位、というか、大物感というか、
そういう実験してもオレなら大丈夫、みたいなこと
ちゃんと分かってる確信犯ですもんね、ディランって。

この時期のディランは本当につらい。 ★★★☆☆

Knocked out loadedとともに、ディランの作品の中で私の評価が低い作品。確かにグルーヴ感があってディランの声にはスランプどこ吹く風の元気さはあり、アルバム全体を聴きとおすことは苦ではない。しかし、私の胸の中で響き続ける曲がない。Silvioは後のライヴでもよくセット・リストにのるが、私はこの曲をよいとは思わない。８６〜８８年はディランにとって試練の年月であり、この時期の試行錯誤が８９年リリースのOh Mercyで実を結ぶことになる。

ラヴ&ピースfromモバ ★★★★☆

ディランの中でボヤけたジャケは発明だと思ってるフシがある(ジャケで損してる)
インフィデルのアウトテイクとサントラなどの寄せ集め的アルバム
ゲストにクラプトンロンウッドスティーブジョーダン
途中で飽きたか散漫な楽曲が粗く逆にルーズで意外と好きなアルバム
ディラン流南部ブルース回帰
1 レットスティックトゥゲザー
ルーズに絡むギターがイカス
2 フェンディドゥユーリブヘブン
80年代的サウンドにフリーキーなギターが粗くカッチョイイ
3 サリースーブラウン
ブルースをビーチボーイズをバックに歌った感じ
4 デスイズノットザエンド
ゴスペル期を引きずったような楽曲
渋い
5 ハドアドリームアバウトユーベイビィ
クラプトンの安定したギタープレイが良い
6 アグレストガールインザワールド
ブギウギにのってのハープが吠える出だしがカッチョイイ
7 シルビオ
ネバーエンディングツアーでも良くやる楽曲
カントリーっぽくもあり楽しい
8 ナイネティマイルスアンアワー
これは完全にゴスペルながらなかなか味がある
9 shenandoah
ゾクゾクするオープニング
開拓時代のアメリカ的楽曲

10 リンクストロンガーストゥミー
此方も広大な夕焼けの大地でコーヒーを飲みたくなる楽曲
総じてライクーダーやウィリーネルソンジョンクーガー辺りの感触で世界観も南部で俺好み
結構お勧めだったりする

ディランがグルーヴ! なのだよ ★★★★☆