また末尾の資料編も充実していて本書のテーマであるアレクサンドロスを多角的に見ることができ非常に良い。
東京都のカスタマーさんがもしこのレビューを見ているのであれば是非教えて頂きたいことがあります。
本文108頁のコイノスの言の中で「生き残りの兵士334名」と具体的な数字が出てきていますが様々な資料を調べても出典が不明です。
原書の方には記載はないのでしょうか
とはいえ疑問点もないわけではありません。たとえば、001ページの「日本語版監修者序文」に「キュロス大王治世の前525年にエジプトを征服し」とありますが、これは「カムビューセース2世の治世」の誤りではないでしょうか。また、156ページに「アッリダイオスには、てんかんの発作がある」と記されていますが、原書の邦訳の当該箇所には単にアッリダイオスは「病弱」であったとしか書かれていません。病名に翻訳上の誤りはないのでしょうか。このあたり出来れば御教示頂きたく存知ます。