知らなかった歌の意味
★★★★☆
知らずに歌っていたあの歌も,戦争の影響を色濃く受けていたのかと改めて驚く.
♪汽車汽車ポッポポッポの歌も,元々は出征する兵隊さんの歌だったとは知らなかったし,海やかもめの水兵さんに込められた,富国強兵の意味に気づくこともなかった.いかに軍部が国民を誘導し,戦意を鼓舞ために,音楽を利用してきたかもわかる.
戦後,それらの歌は,歌詞が変えられたり,社会が変容することにより意味の捉え方が変るなどして,戦争の闇の部分は消えていった.
合田氏のヒットとなった「案外知らずに歌ってた・・・」に比べて史実に忠実で,想像で書いている部分が少なく,安心して読むことができる.
かつて,シンガーソングライターとしてデビューし,今はナツメロ系のプロデューサーとして活躍している合田氏だが,CDでは思わせたっぷりで,ちょっとお腹一杯になりそうな濃さもあるが,CDがあるからこそ彼の思いも伝えられている.
教員としての決心
★★★★★
戦争に関係する歌がことのほか多くて驚きました。私は小学校の教員ですが、先日学校関係に配られる雑誌に合田先生のエッセイが書かれておりました。戦争というもので日本が人間が、子供の人生が変わってゆく様を、身近な童謡や愛唱歌を通じて、子供たちに教える決心をさせてくれた本です。教員だけではなく、人間すべてが戦争の本を読み、そこに涙と悲しみ、無意味さを感じ取る事ができたらと思っています。命の大切さ、現在何を学び何を教えるかの大切さと必要さがこの本とCDは身を持って教えてくれた気がするのです。戦争は二度といやだというような薄っぺらな言葉では片付かない本質を見出させてくれた本です。
中学生以上ならこの本と歌で何かを感じると思います
★★★★★
二十四の瞳やほたるのはか、広島の原爆のニュース。毎日戦争に関している放送がありますね。そんな中で見つけ出したのが、この童謡の謎の本です。私はこのシリーズを毎回読んでいますが、今回は最もまじめで心に迫る迫真の文章だと思います。歌を聞きながら本を読みながら、やっぱり戦争が起こらない様にと最終的に祈っているわたしがいました。みなさんも是非読んでください。そして自然といつもくちづさむ童謡の中に秘められた戦争を通して何かを学びたいと思います。真剣にとらえたいと思います。と言って真面目腐った堅いだけの本じゃないところがまたいい。中学生以上は読めると思うから、学校とかにもおすすめの本だと思う。CD付なのがいいと思います
CDいいですよ
★★★★★
CD付の本は多くあるけれど、作家自らが戦争を考えて歌っているのがいいですね。私たち戦争を知らない子供たち世代が歌を通して戦争を考えるという発想がGOOD!汽車ポッポの昔の歌詞から、今の歌詞への移り変わりの歌い方もとてもよく分かりました。
靖国神社みたままつり
★★★★★
たまたま同僚と行った靖国神社みたままつりの歌奉納で、合田道人先生の歌と本に触れ、不甲斐なくも男の私が涙を禁じえませんでした。国のために死んでいった英霊の前で里の秋の戦時中の歌詞を歌っていましたが、その説得力ある歌と、購入した本の内容に驚きを隠せませんでした。もう少し戦争というものを見つめなおさなければいけないのではないかと仲間たちと話し合い、今の平和に感謝したい気持ちでいっぱいでした。是非皆さんもこの本やCDに触れて、どんなに今普通に生きていられることが幸せなのかを感じ取ってほしいと思い、はじめて投稿させていただきました。