澁澤龍彦幻想美術館に行った人は読みましょう!
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大学生の時、ミーハー心で澁澤さんに憧れを頂いていました。
でも、社会人になって、「今更、澁澤さんでもあるまい」と澁澤さんに憧れる気持ちを封印して暮らしておりました・・・
そんなある日、手に取ったのがこのユリイカです。
気がつけば、没後20年だったのですね・・・
こういう特集は、買ったものの、後悔することも多いのですが、この特集はものすごくよかった。
没後20年経っているからこそ、客観的に渋澤龍彦という人が論じられています。
渋澤龍彦という人は風貌も、発言もとにかく格好良いので、ミーハー的に惹かれる人も多い人だったと思うのですが、
いざ、「彼は何者なのか?」と考えるとつかみ所がない人でもあります。
その実体をあらためて考えるのに、このユリイカ、とっても役に立ちました。
特に、今年開催された展覧会「澁澤龍彦幻想美術館」を監修した、巖谷國士さんのインタビューがよかったです。
展覧会の狙いがことばにして説明されているので、
展覧会に行った人、書籍の「澁澤龍彦幻想美術館」を買った人はこのユリイカをあわせて読んでみると、立体的に展覧会の狙いが理解できます。
私自身は、展覧会に行った後で、ユリイカを読み返して、書籍で確認してという作業を繰り返した結果、
何故、自分が澁澤龍彦という人に惹かれたのか、今になって理由がわかりました・・・