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エンデの警鐘「地域通貨の希望と銀行の未来」

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本
ブランド: 日本放送出版協会
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今こそ地域再投資法を ★★★★☆
この続編は地域通貨(担保なし)から銀行のあり方(担保あり)に題材が移行しているところに価値がある。
アメリカのシカゴで成功した地域再投資法についてのレポートは貴重だ。
日本では金融アセスメント法という名前で研究されているが、この地域にお金を回すシステムは、地域格差が指摘される現在、早急に日本で導入すべき法律だ。
銀行救済に公的資金を投入したからには、それなりのパブリックな責任を銀行に果たしてもらいたい。
むろんそれにはNPOバンクなどとの連携も欠かせない。
そろそろ3作目の制作を。 ★★★☆☆
 前作『エンデの遺言』は大きな反響を呼び、地域通貨がもてはやされるきっかけとなった。その続編となる本作では、前作にあった宣伝広告を思わせる浮かれた調子は影をひそめ、地域通貨の現状を伝えるという姿勢が前面にでており、好感が持てる。同じく地域通貨本として読まれている『マネー崩壊』が、ニュージーランドのLETSを過大評価しているという指摘や、エコバンクが業務停止にいたる経緯をとりあげるなど、興味深い内容となっている。
 そろそろ、3作目の制作をお願いしたい。
エンデの遺言の続編として ★★★★☆
エンデの遺言の続編としてのこの本は
坂本龍一氏との対談などもあり、エンデの地域通貨の情報を
さらに深く掘り下げた内容になっています。今、日本でも続々と
環境や福祉のために低金利の貸付業務を行う団体も出てきて、
いよいよ本格的な活動として動き出しています。

地域と労働者(仕事)との結び付き、そして環境への影響、地域通貨のあり方、
従来の金融システムとは違うしくみを理解するには
この本は有益な情報となるでしょう。

マネーゲームに踊らされている現在。
子どもたちにたしかな未来を残していくために、大人たちはもっと
学ばなくてはならない、と思った。
エンデファンとして ★★★★☆
「エンデと地域通貨と坂本龍一」の関係は何かと本を求めた。
単なる経済学、地域通貨、銀行を論ずる本ではない。ミヒャルエンデ(『モモ』、『はてしない物語』などの作者)が残した言葉(警告と言える)を通して、その哲学を今こそ多くの人々に伝えたいという危機感が漂う。

資本主義の中で、生活も豊かになり、現行の経済システムに疑問を持たずに過してきた者(昨今の社会状況には歯車が狂ってきたかと思い始めているが)にとって、このシステムから生じた負の部分が問題提起され、その重さに改めて驚く(経済成長を追求するあまり、地球資源の危機感が生じた)。もっと別の人間味溢れる経済システムの可能性を示唆してくれる。

各章(分担執筆)で、本来のお金の意味、世界には銀行の融資先を選択できるエコバンクや無利子銀行、地域に還元する弱者救済のショアバンク等が存在することを知る。地域通貨は日本でも広がっている。各地での例が紹介されている。多重経済システムに未来の希望があるのかもしれない。

エンデファンはエンデの言葉をかみしめ考え、そうでない人も頭の切り替え、意識改革させられる一冊となるだろう。
ただし私のような経済に疎い者には一読では理解出来ない部分も多々ある。が、読み込むとためになり、エンデのメッセージを誠実に伝えている。

続・『エンデの遺言』として ★★★★☆
『エンデの遺言』とともに読まれるべきであろう。同タイトルのテレビ番組をきっかけにして地域通貨が全国的に広まったことを考えると、続編に当たる本書が、番組放映後いかに日本に広まっていったのか、各地の事例を追跡取材した意義は大きい。

また地域に根ざしたオルタナティブな金融システムへとさらに視野を広げることによって、お金や経済が、オーソドックスな経済学など街学的な議論とは無縁で、われわれの身近な生活と密接に関わっているものであり、またそうあるべきだということを著者たちは伝えている。

さらに、『エンデの遺言』で扱われた海外の地域通貨のその後やオルタナティブ銀行の草創期の長老たちへのインタビューなど、前著の追跡調査も行なわれている。
その点で、本書『エンデの警鐘』は、『エンデの遺言』で扱われたテーマや問題意識を継承しており、続『エンデの遺言』として読まれるべきで、併読を薦めたい。

坂本龍一の名前で本書を買うひとも多いと思うが、彼自身も地域通貨の実践者のひとりであり、そこから音楽家である彼の社会との関わり方を考えてみるのもよいかもしれない。