ひょっとするとリスナーを安心させるために、親しみやすさを売りとするトラックが本作のオープニングとエンディングを飾っているのかもしれない。オープニングの「Lie to Me」は荒々しいニューウェーブ・ロックンロールで、「Back on the Chain Gang」や「Middle of the Road」と同じタイプのトラックだが、さらに年季がはいり、より激しい怒りに満ちている。エンディングの「I Wish You Love」は、「2000 Miles」と同じく、これまで十分にいかしきれていなかった失恋の歌を歌うシンガーとしてのハインドの能力をしめす華やかなバラードである。(Andrew Mueller, Amazon.co.uk)