昭和の思い出を書き残した大名作
★★★★★
こんな本があるのをずっと知らなかった。
下町に詳しいなぎら健壱が、昭和30〜40年ぐらいの
昭和の風景、貸本屋、駄菓子屋、カタ屋、ベーゴマ、紙芝居屋
などについて自分の想い出を綴るのだが、その当時少年だった
同世代の人、その当時を思い出します。ぜひ読みましょう。
この手の本は結構あるが、学者の人がわざと小難しい論調で書いたり
してるのが多い。けど、なぎら氏が、多分本当に自分で書いた
この文章は読みやすい。何度もくり返し読んで想い出にひたりましょう。
肝油ドロップと泣き売の話が特におもしろい。
この二つにピンと来る世代の人が読む本であり、
どっちにもピンと来ない人が読んでも、まったくわかりません。