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眠狂四郎無頼控 (2) (新潮文庫)

価格: ¥700
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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驕姫(おごりひめ)の登場で狂四郎の男ぶりが引き立つ ★★★★★
ころび伴天連(バテレン)の首をはねたり、不実な妻女の両耳を落としたりと、
狂四郎は、ときに非情な仕打ちをして、かなり残酷である。

しかし、高姫(こうひめ)という将軍家斉(いえなり)の娘で若後家の姫が
登場してからは、ストーリーが実に生き生きと展開する。

高姫は狂四郎に惚れたのだ。それゆえ、ちょっかいを出す。それは、隠密をも使う
半端でないものである。ときに狂四郎がしてやられ、それに対して狂四郎が報いる。
目が離せない面白さである。

狂四郎は一巻からの続きとしても、30にはなるまい、という若さだ。
高姫の登場で、狂四郎の男ぶり、魅力がまた一段と引き立つ。

東海道をたどる旅の風景もまた興趣を添える。
この二巻もまた面白い。おすすめである。

原作を読んで改めて雷蔵が適役と知る ★★★★☆
 前巻で不幸な生い立ちの秘密が明らかにされた狂四郎。
どんなに強く、また美女を抱いても心から幸せに浸ることはこの巻でもみられない。映画を観てその後原作を全て読んだが改めて市川雷蔵が眠狂四郎の分身だと感じる。
 いつも冷笑的なイメージの狂四郎だがこの本の「切支丹坂」では感情をほとばらしめる場面がある。

 その場面も悲惨な出生の秘密とは切り離せない悲しみを背負った男の感情の現れである。