タイトルに少々驚いたとしても中身は結構まともな本です。今まで行ってきた仕事のやり方の視点を変えるきっかけ作りにはなかなかの良書だと思います。軽く読んで納得し実践できたら燃やしましょう。

前から気になっていた本ですが、時間ができたので読んでみました。
アメリカのビジネス事業に詳しい著者が“合理性”を武器に、現代日本の
ビジネス社会を斬っています。

タイトルだけ見ると、部下育成を放棄した傲慢な上司論を想像されるかもしれませんが、
中身はそうではありません。部下育成の限界にキチンと向き合い、勝てる組織を
つくるためにはどうすればよいか、ということが具体的に語られています。

部下に指示を出すときはポストイットに書かせるなど、今すぐに実践できそうな
アイデアが詰まっていて、1000円の割にはオトクな本だと思いました。

アメリカ社会のように雇用の流動性が激しすぎるのも問題ですが、日本社会も
温情主義をいつまでも引きずらずに（ある程度の社会経験を積んだ人には）
もっと本人の資質や適性を見極めさせる場が必要ではないか、と感じました。

本書の内容としては、簡単に部下を取り替えるべきだという訳ではなく
むしろ部下に対してやるべきことはすべてやるできであるという
主張が全面的に表れている。

正直部下に対してそこまで出来ている人は本当に限られているが
それは言い訳であり、自分に対してのよい戒めになりました。

ただ実際、部下に対してそこまで出来るのは
部下を育てることで評価される社内体制が整っていないと
やる気にならないという、現実は存在すると思います

タイトルで気を惹いておいて、タイトルのことを
語っているのはホンの少し…という本です。
最近こんなのばっかりですね。

これは上司力の本であって、内容は至って一般的。
使えない部下は即刻捨ててしまえ！ということではないようです。

成程成程ということも多かったのですが、刺激的なタイトルの
お陰で印象はあまり残っていません。普通の本でした。
ただ、退職面接推奨の箇所はたいへん参考になりました。

タイトルがあまりにも過激で手に取ったのがこの一冊，実は本書の末尾にアップルシード・エージェンシーが企画に加わっているので　｢なるほど｣　と思ったのである．つまり本書のタイトルは売るための戦略である．では内容はどうかといえば，タイトルほど過激とは思われない，中間管理職のためのコーチングの手引きみたいな感じである．ぽんぽんと具体的に，単刀直入の言い回しは読んでいてなかなかの迫力であり，タイトルの戦略にはまって購入したとはいえ，それほど後悔することはなく読み終えることができた．

特に身に覚えのある記述は　「へたくそな会議は今すぐヤメさせろ！」　である．会議がトップのための会議になっている場合の無益さ．トップの都合でキャンセル，他の重要な会議が入った，顧客とのアポが入ったといってはキャンセル，自身が招集した会議を平気で中座，招集をかけた本人が会議のコストを意識していない場合に生じる典型的な管理能力のないトップの行動である．こんな上司，結構いますよね？　その他に，メールの活用術，飲みにけーしょんの考え方（部下となれ合いの飲み会をするな，嫁さんと飲め！　ランチミーティングを活用せよ！），部下の叱り方とほめ方等，中間管理職のリーダーシップのあり方を実例とともに具体的に解説しており，参考になる話は多いと思う．ただ，内容自体は比較的一般的な話が多かったように感じた．

内容はさておき，「本を売るには」ということを確実に実感できる．要は出版の商売とはこうあるべきものだということが理解できる．