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それでも八ッ場ダムはつくってはいけない

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本
ブランド: 芙蓉書房出版
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25歳の女性ジャーナリストが書いたんだ・・。すごい! ★★★★☆
大学院の時の修士論文を元に取材を重ねて書いた書籍のようですね。
細かい取材をして書いた本ということがよんでいて伝わってきます。
25歳の女性か・・これからもっとすごい著書を書いていくのでしょうね。
処女作としてはすごいな、というのが素直な感想です。
冷静で抑制のきいた分析 ★★★★★
 実は八ツ場ダムだけをきちんと取り上げた書物は意外に少なく、本書は問題点が多角的に論じられていて「八ツ場ダムもの」としては決定版と言っていいと思う。治水、利水、八ツ場の歴史、日本のダム行政など八ツ場ダムのほぼ全容が理解できる。ニュースで八ツ場に興味を持った人、初心者でも十分に理解できる内容。

 前原国土交通大臣が現地におもむく場面からスタートし、民主党の政策提言もフォローするあたりは時宜に合っている。

 立場としてはダム反対を明確にしているものの独善的でなく、先人の研究書や現地住民の声も丁寧に拾い上げている。こうした類のテーマだと、感傷的な筆運びになったり、一方的な断罪に終始するケースもあるが、本書は抑制のきいた文章で、冷静に状況分析をしている点が好感を持てる。その分やや面白みに欠ける感は否めないが、変にあおりたてるものより説得力があるだろう。

 各種データ、政府見解など最新のものなので、八ツ場ダム関係、あるいはダム行政について一冊なにか手に取るとしたら、本書が適当。