わるくち上手
★★★☆☆
p202 東京生まれ
本当に”実家が田舎にあればいいのに”などと思っている人は、まずいないと言っていいでしょう。その東京人は、たまに”田舎って、いいなぁ”と思うだけなのですが、自分は東京生まれであることを際立たせるために、「田舎がある人って羨ましい」発言をしてしまうのです。
角の立たない自慢の仕方が分かる。人間は他者と接する中で、自分の優位な点を誇示したい衝動をなぜか秘めている。そこで自分が上にいるのだと示すためには、自分の優れている点をつらつらと喋っているだけでは駄目で、相手がどの位置にいるのかをはっきりさせ、その位置は見方によってはおいしい位置なのだということを知らせることが必要なのだと思う。
女にモテる、カネを持っている、頭が良い、顔が良いなどなど、全て間違いなくそうであって欲しい点である。しかし、ストレートに表すと角が立つ。なのでそれを有することで起こってしまう数少ない失敗談を用意しておき、良いことばっかりじゃないんだ、君の方が羨ましいくらいだよとしめる。
***大爆笑***
★★★★★
著者の、「激怒というのをしたことがありません」という台詞に、きっとそうだろうなあと妙に納得しました。
きっと著者は一般人ならむかむかイライラしてしまうポイントを笑いに変えてしまうゆとりがあるのでしょう。この感じの「辛口エッセイ」はちょっとでも自慢話や人をバカにした匂いが混じると笑えないし一気に不快なものになりますが、著者は徹底して「凡人」としてのスタンスを取っているので全く嫌みがなく、ここにもまた著者の自信が感じられます。他人のひとつひとつの言動の裏の裏まで見えてしまうのに、怒りもせずがっかりもせず笑いに還元してしまう。かっこいいです!なんだか日々のストレスがくだらなーく感じられました。とにかく爆笑!
こんな風に世の中を見てると生き難い
★★★☆☆
こんな風に世の中を見ていると生き難い。
たくさん小題があり、たくさんの悪口のようなものについて書かれているが、大体構成は以下の通り。
1)言葉の説明
2)それにあたる人の例
3)さらに具体的な例示
4)自分もその枠に外れないことへ言及、だから愛しくもある
表紙の絵がグー。
★★★☆☆
「負け犬」は挫折しましたが、この本は楽しく読めました。
自分と著者の性格が半分くらい似ていると感じたのと、
他人だけでなく、自分の悪口も潔く書いている所が良かったです。
「脱いだパンツを足にかけて洗濯機に放り上げ・・」には笑いました。
暇つぶし程度にはオススメです。
こんなに堂々と
★★★★☆
「負け犬の遠吠え」のほうが面白かったのは事実だけど、これも、面白かった。が、悪口言ってるだけあって、読後感は、あんまりよろしくないかも・・・。
読んでる自分まで、なんか嫌な人になった気分です。
でも、いいたいこといってるのを読むのは、いいかも。