さて、この「入れたり出したり」、そういう「ざっくり感」
満載の一冊で、同好の士にお勧めです。
女の子とは元来意地悪なものである、というお話もでてくるのですが、
案外、ざっくり切っちゃう女性作家の本質も、
そういう『少女玉』の発露であるのかなぁ、なんて思いました。
「若い」と「若々しい」は完璧に違う、とか、ダメな恋をしている時は「かゆい」のと一緒でやめろと言われても突き進んでしまうとか、時の男子はサラっとしている反面、女子の内面はいかにじっとりとしめっているか、などなど、「違いのわからん女」が世間をざっくり斬った痛快さが笑えます。
『野球選手と結婚したヤワラちゃんがウケが悪かった理由は、世間の女子には「あの手の女は一生処女でいろ」くらいの気持ちが隠れているから』などという辛口っぷりが圧巻。そしてその女子心理に対する分析も容赦ない。
タイトルから連想するようなエッチな内容はほとんどないのですが、きわどいこともさらりと書いてしまっていて、ある意味、男性が読んでもかなり刺激的だと思います。