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NO CALL NO LIFE (角川文庫)

価格: ¥580
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川書店(角川グループパブリッシング)
Amazon.co.jpで確認
あまりに悪い大人たちに違和感。 ★★★☆☆
著者は電撃文庫なんかで小説を書いていた人で、
最近よくある「ライトノベル作家が単行本を書く」
という動きのひとつだと思う。
著者のデビュー作「キーリ」は読んだことがあって、
心情描写がとても丁寧な人だなぁと思っていたので、
かなり期待して読み始めた。

うん、確かに心情描写がとても巧みだ。
主人公の有海や登場人物の春川の、
「決して悪人ではない、でもどこか壊れている」
という描写がとても真に迫っていて、
ああ、実際にこういう子がいるのだろうなぁと思わせる。
だけど、この作品をライトノベルとしてではなく
単行本として出したのが不思議だ。
何故かと言えば、これが「中高生の共感を生むことはできる」作品だろうからだ。
登場人物を自分たちに近しい存在であると感じて、
感情移入する分にはとてもよくできた作品であると思う。

だけど、僕のような大人が読むと、
主人公たちを取り巻く大人たちのことがどうしても気になってしまう。
この作品に、まともな大人はひとりも出てこない。
だから主人公たちは若い世代にありがちな、
「大人は信用できない」という意志をどんどんと強固にしていき、
そして悲劇に突き進んでいく。
大人は救いようがないほど愚かで、そんな彼らに対する「抵抗」としての暴力は、
作品中では肯定されているような感すらある。

偶然かもしれないが、物語全体の構造として
乙一氏の「CALLING YOU」とやたら類似点があるのも少し気になった。
だが、あちらが物語のギミック以外の部分は全て「ありそうな話」だったのに対し、
こちらはどうにも「機械仕掛けの神」つまり、ご都合主義な部分を感じてしまった。
共感、不思議・・・ ★★★★☆

高校生の、いまどきの登場人物が出てくるお話です。
本当は他の人を好きだったのに、とある人に惹かれていってしまう。
会いたくても会うことができない...。どうして、なんで。と、もどかしく悲しくなってしまいます。
同じような経験を経たからでしょうか。共感し、悲しみに涙が出ました。

現代社会の中へ不思議な要素を取り入れたことで、もちろん若い方から、恋愛に興味を削がれてしまった方、いまの時代に疲れてしまった方、もうとにかくどなたにでも読み易くなっていると思います。

大判と文庫、両方購入してしまうくらいにお勧めな商品です。