男性こそ「冷え」対策を
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冷え症というと女性というイメージがありますが,この本では,ストレスを抱えた
企業戦士ほど冷えに対して無防備だと注意喚起がなされています。冷えることが
いかに様々な病気の原因になるかについての説明に加え,冷えをふせぐための
具体的な方法が,入浴法,靴下,腹巻きなど今すぐにできるように具体的に紹介
されています。また,体の冷えだけでなく,心の冷え(=心の機能が低下している
状態)についても1−2章が割かれています。
著者は,西洋医学だけでなく東洋医学など様々な代替療法を取り入れて治療する
というユニークなクリニック(東京女子医大付属青山自然医療研究所クリニック)
の所長。何でもありという統合医療を医大が本格的に試みていることに,今後の
医療の方向性を感じることができます。旧来の東洋医学に回帰するのではなく,
西洋医学も東洋医学も他の療法も取り入れ,さらに予防医学に重点を置く新たな
試みです。その最新の現場の第一人者からのメッセージには,単なる実用性を
超えた価値があると思います。
子育て中のおとうさんおかあさんにも読んでほしい
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この本は、子どもたちの「冷え」に関して、40年前のベストセラー『スポック博士の育児書』の悪影響を指摘しています。スポック博士は、できるだけ早く離乳食に移行することを勧めていたらしいのですが、赤ちゃんは腸管機能が十分に発達していないので、タンパク質をアミノ酸に分解することができないのだそうです。そのままの形で吸収されたタンパク質によって抗原抗体反応が起こり、アレルギーになる子どもが増えると書かれています。
アレルギーも、いわゆる「キレ」る子どもたちも、すべては「冷え」が原因である可能性が高いという本書の主張は、単に長生きしたい高齢者だけでなく、子育て中のおとうさんおかあさんにもぜひ読んでほしい知恵に溢れています。
老若男女に読んでほしい!
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この本を読んでいると、正直怖くなります。
私個人は気をつけているつもりですが、
親、兄弟、家族、冷たいものを飲み、
体を露出している人がどれだけ多いか?
もっともっとあっためなくては!と
私自身肝に銘じました。
読みやすく、また冷えと体、心の関係にまで
言及されていていい本だとは思いますが、
冷え性を実際に退治したい!という方には
こちらよりも田中美津さんの本がオススメです。
こちらは冷え性を治す、というよりも
冷えが体や心に及ぼす悪影響、を主にのべています。
他のレビュアの方も仰っていますが、
まだ確固たる証拠があるわけではありません。
でも著者の推理、考えを読んでいると
「そんな気がするなー」と思うのも真実です。
なんとなく体の調子が・・・、と思われる方、
読んでみてはいかがでしょうか?
そして、女性だけではなく、子どもから大人、
男女問わず読んでもらいたいです。
簡単に実行できる方法がいっぱい!
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本書は、大まかにいって、次の三つのパートからできています
・からだが冷えているかどうかのチェック法
・冷えるとどうなるのか
・からだをあたためるための冷え撃退法
特に優れているのが三つ目の、からだを温める方法です。
簡単に実施できるものがいっぱい書いてあります。
冷え撃退法を日々の暮らしに取り入れることで、基本的にやせやすい退室になるとも!
赤ペンをもって線を引きながら読みたい本です
冷すな、温めろ!
★★★★☆
現代人は冷蔵庫やコンビニの発達で冷たい飲み物を取る機会が増え、それによって
内側からも冷やされ、一方冷房の発達により外側からもガンガン冷されています。
これによりさまざまな病気が引き起こされていると著者は主張します。
ただ、著者も正直に告白しているように「冷え」とそれらの疾患との間の因果関係は
証明できていません。あくまで多数の患者を診てきた著者の経験則に基づいています。
でも、因果関係を証明できていないと言ったら、現代西洋医学だってそういうものが
少なくないですからね。
それに、著者の主張の基礎にある「からだが冷えると血液の中の脂分が固まって
血流が悪くなりさまざまな症状を引き起こす」という考え方はすとんと腑に落ちます。
また、私自身低体温であり、からだの冷えがどうもからだによくなさそうだという
実感を持っていたこともあり、著者の主張に素直に共感できました。
著者の言う「冷え」の対策が簡単なのもいいですね。こういう本には「そこまでは
できないよー」というのが結構ありますからね。
著者は東京女子医大の研究所に勤める西洋医学者でありながら、東洋医学や
民間療法にも興味を示し、それらをきちんと学んで治療に取り入れられている
ところにも私は大変共感を覚えました。私自身、最近どうも西洋医学には
胡散臭いところが多いと感じ、東洋医学に興味を持ち始めているところでもあり。