大本営発表
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あてにならないことの代名詞として、現在では定着している大本営発表の舞台裏を知っている著者が書いた本です。著者は、太平洋戦争中に大本営報道部に勤めており、当時の雰囲気や、報道部の役割、情報の伝達のされ方の様子が書かれています。また、当時のあり方として、疑問には思いつつも、時代の空気に流されていた自分についても思いをはせています。国民を裏切り続けていた大本営発表の裏側を知るのに良い本だと思います。当時の講演会の写真なども何枚か載せられています。太平洋戦争とは何であったのかしっかりと勉強するのに大切な資料だと思います。