物語は佳境へ
★★★★★
破天荒極まる莉音たち革命部の活躍に今巻も楽しませていただいた。
巻の冒頭からM&Aが開始され、決着を見るまでの起承転結の中に
新たな登場人物、スケールアップしたトラブルの発生から解決と、
お約束の展開ながらも非常に密度の濃い内容となっている。
とはいえ、1巻の半ばからほぼずっとM&Aを軸にエピソードを
繰り広げてきたこともあり、やや食傷気味な感も否めなくなってきた。
今巻では、もはや恒例とも言える革命部資産のインフレは若干落ち着き、
代わりに社会的資産、即ち人脈や権力の拡大を見せている。
資産にせよ権力にせよ、”力”を増大させてゆく革命部、という方針は
維持し続けて欲しいが、そのための軸とする題材はそろそろM&A以外の
新しい方向性や分野を期待したい。
ドラマでは、巳継の女性関係に思わぬ方向からのアプローチが入り、
革命部内の人間関係に新たな兆しが。
「羽月巳継のハーレム」は成立するのか?(笑)
加速を続ける革命部ワールド。
この勢いのまま、革命を成功させてくれることに今後も超期待です。
蛇足:新機軸のツンデレを提供してくれた某黒幕が今巻のMVPと言わざるを得ない。