ファンカデリック「ワン・ネーション...」を聞いた後じゃあ...
★★★★☆
ファンカデリックの「ワン・ネーション・アンダー・ア・グルーヴ」を聞いてとてもよかったので、そこのライナーでも誉められ、一般的に(?)パーラメントの最高傑作とされる本作も手にしてみたのだが、あっちを聞いた後だと、こっちは、妙に音楽的に優等生過ぎて、なんだか物足りません。マイルズ・デイヴィスの「オン・ザ・コーナー」の方が、まだエグイ感じ。
メンバー・クレジットをみたら、JB’sはともかく、ブレッカー・ブラザーズとかジョー・ファレルとかの名前がある。これじゃあ、ねえ...。そういえば、フランク・ザッパも70年代後半、NYとかの腕利きとレコーディングしたときは、なんかイマイチだったよなあ...
ブーツィーやバーニー・ウォーレルの凄さが薄められている感じ。
聞く順番が逆なら評価も異なっていたかもしれないが、あっちを知ってしまった耳には、4☆にしか聴こえない。(タイトル曲は文句なく5☆ですけど)
コンセプトものアホアホ・グルグル第2弾
★★★★★
特に有名な作品。すっかり宇宙戦争みたいな物語の展開の中で前作“CHOCOLATE CITY”で始まったスタイルの完成形、記念碑的な作品。とはいえ、相変わらずバカにしたようなアホアホジャケット、どうかしてる…。
1曲目はホントに緊張感のある展開、一気にバックが演奏を始めるところは20年聴いても鳥肌が立ちます!ホントに腰から出る、全身から出る、本物のグルーヴを体現し、感じさせてくれます。これを聴いてしまうと、なぜか練習するベースもファンク・マシーンがあるようなベースを弾いてしまうんですね。音楽的なアイデアも満載、歴史に残る作品です。
この魔術に何年もハマり続けましたが、一度は中毒になってもいい、そんなバンドです。ブラック好きとあらば、必聴。これが分からずして本質は分からず。色んな意味で。
俺も母船に乗せてくれ!
★★★★★
言わずもがなの1975年発表のパーラメント最高傑作だ! 各楽器が脳に染み込む程のフレーズを執拗にループして、
聴き手をドップリFUNKに酔わす恐ろしいアルバムじゃよ。この辺から後のバーニーのシンセフレーズはHIPHOP勢に
使われまくる訳だが、このドロドロ感は皆サンプリング出来ていない。まあアレの助けもあろうが本当に素晴らし
いリフばかりで驚かされる。日本じゃ五郎が私鉄沿線唄ってた時にジョージは向こうでこんな密度の高い事をして
いたとは・・。リアルタイムで聴いたら人生変わってたよ! リマスターでダイナミックレンジUPだから買って損
はない!(旧盤持っている人も・・Meも二枚目) ジャケットも多少良くなっているよ! (アホらしさはそのまま)
George Clintonは凄い!
★★★★★
Parliamentの最高傑作"Mothership Connection"。このアルバムを始めて聴いた時、腰が砕けそうになった。Funkという音楽を彼ら一体の思想として、エンターテイメント性と芸術性を混同させたとてつもないアルバム。
混沌とした強烈なファンクグルーヴの上で、元JB'sのホーン隊が華やかでドラマチックな色を飾る。Jazzyなフレーズを叩くピアノと近未来的な音色を発するシンセサイザーが曲のイメージを描き、Pファンク軍団の暑苦しい声が飛び交う。曲やアレンジの構成はとても緻密に、でもリスナーの高揚を促すファンク本来のサウンドはまるで衰える事を知らない。こんなものを創り出したGeorge Clintonは正直凄い。
そしてこのアルバムから始まる、ファンクを世の中に広めようとするスターチャイルドと、それを阻止しようとするサーノウズ・ドゥヴァイド・オブ・ファンクが巨大な大宇宙を背景に抗争を拡げる様は痛快なエンターテイメントでもあるし、黒人社会から見た白人社会に対する大きな皮肉であるようにも捉えられる。このアルバムの裏表紙に写るClintonとUFOが、黒人街(ゲットー)であるのも意図的なものにも思えてくる。
とにかく全ての曲が名曲で、とんでもなくファンキーで、何度も何度も聴いたけれど未だに飽きる事も無く聴くたびに気持ちよい高揚感に満たされる。語りで始まるクールな"P.Funk (Wants to Get Funked Up)"に哀愁漂うドラマチックなアレンジが魅力的な"Mothership Connection"。鋭くてゴリゴリしたスラップベースが魅力的な"Give Up The Funk"。こんな音楽を広めようとするのなら、両手を上げてスターチャイルド達の応援をしたいなと思うのであった。
ファンク音楽のスタジオ盤の金字塔!
★★★★★
パーラメントのスタジオ盤の定番であり最高峰。
ワンコードに絡むリフ、歌、ホーンら全てが刺激的で、ファンクの熱さとクールさ、そして楽しさ、方法論に渡ってお手本になる。
現在は、リマスターされ音が太くなり、ボーナストラックも収録されているのが嬉しい。
P-Funkを聞く最初の1枚にも最適!