【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:松原泰道/著 出版社名:マガジンハウス 発行年月:2009年02月 関連キーワード:ニホンジン エノ ユイゴン にほんじん えの ゆいごん、 マガジン ハウス マガジンハウス 7989 まがじん はうす まがじんはうす 7989、 マガジン ハウス マガジンハウス 7989 まがじん はうす まがじんはうす 7989 101歳の僧侶が伝える生きる智慧。 「空」の章「迷」の章「貪」の章「愛」の章
松原泰道師が、日本人へ遺した「生きる智慧」!!!
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フランスの哲学者・アランは、
「人間ほど有能でよい者はない。しかしあらゆる不幸は、人間から来る」という発言をしました。
それについて、松原泰道師は、
「人間ほど有能でよい者が他にないならば、あらゆる不幸だけでなく、
『一切の幸福もまた人間によって招来されなければならないし、それは可能なはずである。
また、それを実現すべく努力するのが、これからの人類、というよりも具体的に私たち日本人の誓願である』」と、考えました。
そして、その誓願を必ず果たしてくれるように、日本人へ遺言しておいたのが、この本です。
「空」の章、「迷」の章、「貧」の章、「愛」の章、の4章で構成されており、全部で100項目の遺言が、書かれています。
いくつかの項目を、ピックアップすると、
「自我はエゴ、自己はセルフ。
まったく違うものです。
自我を出せば、肩ぶつけ合って、いさかいが起こる。
自我は諸悪の根源です。」
「もっと自分で苦しみなさい。
盛んに苦しんで悩んで、にっちもさっちもいかなくなったら、はじめて人に聞きなさい。
そういう努力をしなければ、どんなにいい答えをもらっても身に付きません。」
「仕事で仕えるのは上司でも社長でもありません。
もっと大いなるものに仕え、働くことで自己は築かれる。
自分がすべきことだけを、きちんとしていけばいい。」
「食事には大きな意味があります。
家族が一つになるための、あるいは、人生をやり直したいと思う人の大きな一歩になる。
家族の気持ちがバラバラになったら、一緒にご飯を食べてみてください。」 。。。などなど。
いかがでしょうか?
結構、ギクッとするようなことが書いてありますが、
師のお人柄のためか、自然と、腑に落ちるように、読めてしまいます。
師が遺した「生きる智慧」を片手に、過去を顧み、現在を考え、未来を築きませんか?
幸福を招来しませんか? その為に努力しませんか?
参考にして下さる方々だけで読み解き、分からず屋に真髄を説いて参りましょう。南無。
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松原泰道老師が7月末に示寂されました。
御年101歳。お疲れ様でした、河を渡った向こう側でまたご活躍していて下さい…弟子の一人としてはそのぐらいの言葉しかお伝えすることが出来ませぬ。
60代半ばで名著「般若心経入門」を発刊。第一次般若心経ブームを創り、その後は宗派にこだわらない仏教の「南無の会」をつくって辻説法という言葉で説法をなさった偉大なる老師。南無の会には美輪明宏さんもご参加していたぐらい、影響のある方々が多く、池上本問寺、増上寺、等々法華経や浄土宗など全く宗派の違う方々と交わる。そして行動する。
こうした仏教者がかつていたでしょうか?…松原泰道師の凄さはまずそこから語られて良いことと私は思います。
蛇足ですが最愛の奥様を看取って1週間後、泰道師は示寂されたとのこと。人生の酸いも甘いも全て理解していた老師だからこそ、最愛の奥様を看取って後に示寂なさったのでしょう。
本著に移ります。含蓄のあるお言葉が今までどおり、しかし「日本人への遺書」と題されているだけに更に深まりを感じます。
「人生の中で起きた不幸な出来事は、どこから送られてきたかはわかりませんが、受取人は、確実にあなただということです。受け取ったものをどう展開するか、そこはお手並み拝見というところ。」
「読書をしないということは 考えることをしないに等しい。 本の中には先人の知恵、苦労した人の考え方、何でも書かれています。参考にしない手はありません。」
「要領良く世の中を渡ろうと思っている人、そうは問屋がおろしませんよ。」
「日に新たに。日々に新たに。又日に新たなり。」
教えを頂戴した者としては、これを更に勉強して皆様の共有出来ることばとして説法なり書物なり、記していきます。
南無。
ご冥福をお祈りいたします
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松原泰道さんが101歳で先週亡くなられたということを、新聞記事で知りました。師との出会いは「般若心経入門」でした。仏教を分かりやすく、身近な例をひきながら、説いてくれました。でも内容はとても深いのです。その後師の書物でどれほど心に栄養を与えていただいたか分かりません。今回、この本が本当に遺書になりましたね。この本は今年の2月出版ですから、本当にすごいですね。100才まで本の執筆や講演活動を積極的にやられてましたよね。今日が師の葬儀だそうですので、CDで今、松原泰道さんの般若心経講義を聴きながら、師を偲びながらこの文を書いています。この本の中で「人に救いを求めてばかりいたら、いつまでたっても幸せにはなれない」という文が一番心に残りました。今月末には政権が変わるかもしれない衆議院の総選挙があります。自民党も民主党もばら撒きマニフェストで国民の歓心を買おうとしていますが、松原泰道さんならこれらのマニフェストをどう評価したでしょうかご冥福をお祈りいたします。
俯瞰で物事をみて淡々と生きる
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人は他に役立つために生まれてきた。それが生きる意味。「人」はもたれあい。「間」はめぐり合い。自我エゴは諸悪の根源。「縁」によって人は生き、そこに生きる価値が生まれる。
感動できなくなったら、人生終わり。
「人生は苦である」と釈尊は言った。生きることが一番の修行である。
この世は不条理。だから、面白い。