ふしぎな旅行記
★★★★☆
この絵本には、遠い昔を懐かしむような景色がある。
ここには無数のクリスタルな輝きがあり、名も無いけど美しい宝石にも似た煌めきもある。ガラスの欠片を拾って宝物にした記憶もぎゅっと詰め込まれているような『星の旅行記』である。
この本に登場するQ氏の23話の不思議な話で読者をグングン魅了してしまう。
流星電車の運転手になった事、宇宙で体験した事や星との対話など、ひょっとしたらこんな事があるのかもと思えてくるのだ。
ファンタスチックでロマンチックな話では、ちょっと自分には向かないと思う貴方…。そう考えるのは食わず嫌いというものだ。
ときには暗黒の夜空で遊んでみてはどうだろう。ゆっくりと流れる時間に身をまかせてみたくなる絵本である。
不思議な世界に感動!
★★★★☆
たむらしげるさんの本と初めて出会ったのは小児科の待合室でした。うろ覚えなのですが、待合室で確か「よるのさんぽ」を40度の熱を出す息子に読み聞かせました。たむらさんの本を読み聞かせると、息子は少し生気を取り戻し、じっと本に見入ってくれました。あれから4年程たむらさんの本を探し続けていました。Amazonでたむらさんの本を見つけることができ、本当に嬉しかったです。たむらさんの本には不思議な魔法があります。色んな人達を虜にしてしまいます。今、星の旅行記は、おじいちゃんの家にあります。おじいちゃんが何度も何度も繰り返し読んでいるそうです。息子に向かって「暫くおじいちゃんに貸してね」と、頼んでいましたよ。絵もストーリーも、本当に素敵です。年齢を超えて、みんなが楽しむ事ができる絵本です。